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自治体の皆さまへ

2024 新春歓談 角田に新しい風を!~人・地域・行政をつなぐ~(2)

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宮城県角田市

◆『梨』でまちおこし
市長:昨年は関係人口(※)の拡大を目的に、お二人が協力して「梨園の再生challenge(チャレンジ)」を行いましたね。伊藤さんが企画し、吉川さんが梨園で農業体験の受け入れをするという内容で、参加者からとても好評でした。
※「関係人口」…「定住人口」でも、観光に訪れた「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々を指す言葉。

伊藤さん:吉川さんの梨園の手伝いをしながら角田市を知ってもらいたいという気持ちで企画しました。「来年以降もぜひ開催してほしい」「もう少し体験したかった」という嬉しい声をいただきましたので、引き続き梨園での体験をメインに内容を充実させて実施したいです。

吉川さん:イベントを通じて農業をやりたいという人を増やしていきたいです。

市長:歴史ある立派な梨団地ですので、ぜひ仲間を増やし続けていってください。梨を使ったまちおこしについて何か考えていることはありますか。

吉川さん:昨年の高温障害で梨の実を100kg以上廃棄したことで、果実を加工品にする6次産業化の必要性を感じ、梨ジュースづくりを始めました。加工品の梨ジュースや梨園での農業体験がふるさと納税の返礼品となったら、まちおこしにもつなげられるのではないかと思っています。

市長:伊藤さんは角田のまちおこしに何が必要と考えていますか。

伊藤さん:梅まつりやずんだまつりなどのイベントを通じて「角田の5つの『め』」の、米・豆・梅の特産品は市外の方からも認知されていると分かりましたが、市内にJAXAの施設があることや牟宇姫(むうひめ)についての認知度が少し低かったので、今後アピールしていきたいと思います。まちおこしのためにも、さまざまな分野の協力隊が3、4人いると活動しやすいので、パワーがあって明るい方に仲間に加わって欲しいです。

市長:吉川さんはどのような協力隊がまちおこしに必要だと思いますか。

吉川さん:目的が明確な方がいいと思います。例えば「料理人や大工になりたい!」など、スキルを持った職人系で、定住意識を持った方に加わって欲しいです。自分には梨以外のスキルはないので、料理人がいたら6次産業化、大工がいたら空き家改修が一緒にできます。専門性のある方と一緒だと、より活動の場が広がります。

◆市民へのメッセージ
市長:最後に今後の目標と市民の皆さんにメッセージをお願いします。

伊藤さん:今後は自分が軸となって移住定住のサポートをしていきたいです。また、これからも角田のファンを増やせるように頑張ります。
協力隊になりたてだった頃は「外部から来た人」という見られ方をしましたが、一市民として皆さんと一緒に市を活性化していきたいと思っていますので、引き続きよろしくお願いします。

吉川さん:「稼げる農業」を体現していきたいです。角田市でも農業で稼げることがわかればさらに人が集まると思いますので、まずは自分がモデルケースとして農業は稼げるというイメージを浸透させていければと思っています。
そして、地域を盛り上げ、受け継いでいくためにも、多くの人を呼び込んで農業のまちとして盛り上げていきたいです。
農業はお金がかかりますが、第三者承継(※)の形にすれば経費が抑えられますので、農業に興味のある方は農業振興公社にお問い合わせください。ぜひドアをたたいていただき、農業を目指す人が一人でも多くなると嬉しいです。
※ 第三者承継…第三者に、事業を承継する仕組み。

市長:伊藤さんや吉川さんのような意欲のある方が、角田で理想の暮らしや生きがい発見をしながら地域の課題解決や地域活性化に取り組むことで、角田に新しい風が吹き「市民力咲き誇る。角田市」の実現につながると思っています。
二人の連携した活動が地域の活力となりますので、今後も能力を生かした活動を続けてください。行政もしっかり一緒に取り組んでいきたいと思っています。
本日はどうもありがとうございました。今年1年よい年になりますようお互いに頑張りましょう。今後ともよろしくお願いします。

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