『「思うは招く」夢をつかむのは自分自身』
イラストレーター
ねもみさん(37歳)(米森美穂さん)
「いろんな場所で、たくさんの人に見てもらえるイラストを描きたい」
熱意を語ってくれたのは、角田地区在住のイラストレーター・ねもみさん。活動歴は2年で、丸森町出身。結婚をきっかけに住み始めました。
現在は子育てをしながら、自作のキャラクターグッズなどをネットや道の駅かくだなどで販売しているほか、似顔絵を作成。自作のキャラクターは、地形やロケット、宇宙、阿武隈急行線など、角田から着想を得ています。
物心がついた頃から絵を描くことが大好きだったねもみさん。将来はイラストレーターになりたいと考えていたものの「現実的でない」と一度諦め、高校卒業後に他業種へ就職。縫製工場や飲食店などで働きながらも、心の中では夢を諦めきれませんでした。
2年前、夢を叶えようと決心したねもみさんは、市教育委員会主催の地域大学『かく大學』に参加。デザイン学部とチャレンジラボでの学びを通じて、意を決して在学中にイラストレーターに。「なれたことが本当に嬉しい。いつも楽しんで仕事に励んでいる」と、柔らかな笑顔を見せて語ってくれました。
ねもみさんは、グッズを見た人からの「かわいい」との声や「お土産にしたい」といった反応がうれしく、活動の励みになっているそうです。また、角田をモチーフにしたイラストを見て「角田ってこんな感じなんだ」と、特徴を発見してもらうことも喜びの1つ。角田の魅力をイラストで発信しています。
「『田舎だから。どうせ無理。自分にはできない』と夢を否定しないでほしい。描くことが好きなら、絶対に叶えられる」と、イラストレーターを夢見る若者たちへ向けてエール。一度断念した夢を数年越しに叶えたねもみさんの言葉には強い説得力があります。
ゆくゆくは都市部でも出品したいと高い志を持つねもみさん。これからの活動に目が離せません。
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