令和5年度の決算が9月議会で審議され、一般会計、特別会計、公営企業会計の決算が認定されました。令和5年度決算のあらましについてお知らせします。
◆令和5年度決算の概要
令和5年度一般会計の決算は歳入総額212億8,363万円、歳出総額207億9,743万円でした。前年度と比較して、歳入は17.6%、歳出は20.3%の増額となりました。
歳入から歳出を差し引いた収支(形式収支)は4億8,620万円となり、そこから令和6年度への繰越財源1億2,835万円を差し引いた実質収支は3億5,785万円の黒字となりました。
黒字となった額のうち、1億8,785万円を財政調整基金(貯金)に積み立て、1億7,000万円を令和6年度の歳入に繰り越しました。
増減の主な内容など、詳細は市ホームページをご覧ください。
◆一般会計
◆一般会計での市民1人当たりの歳入・歳出額と借金・貯金残高
令和5年度決算の市民1人当たりの歳出額は77万7,532円となり、昨年度より21.8%増えました。
主な理由は、各種基金への積立額が25億5,115万円の増となったことによるものです。歳出の内訳は下の表のとおりです。
昨年度と比較して市債の残高は減少しており、主に総合保健福祉センターZEB化改修事業や総合体育館施設改修等事業に充当されました。
○市民1人当たりの歳出額
777,532円(前年比 +139,360円)
→市民1人当たりの歳出額内訳【( )内は前年比】
・民生費 235,232円(+62,543円)
福祉事業や保育所運営などに使われたお金
・総務費 228,771円(+84,960円)
市の財産の管理や税金の賦課などに使われたお金
・土木費 80,502円(+11,055円)
市道の整備や公営住宅の管理などに使われたお金
・教育費 61,169円(▲380円)
学校や自治センターなどの運営に使われたお金
・衛生費 42,727円(▲15,945円)
疾病予防や環境保全などに使われたお金
・公債費 53,037円(+3,890円)
市の借金(市債)返済のためのお金
・農林業費 30,710円(+4,696円)
農林業振興や生産基盤整備などに使われたお金
・商工費 13,477円(▲3,020円)
商工業や観光の振興などに使われたお金
・消防費 19,762円(+4,373円)
消防団の運営や消防施設の整備などに使われたお金
・その他(災害復旧費、議会費、労働費、諸支出金) 12,145円(▲12,812円)
○市民1人当たりの歳入額
795,709円(前年比 +127,706円)
そのうち、納税金額 138,031円(前年比 +7,801円)
市債発行額 41,570円(前年比 ▲7,430円)
○市民1人当たりの借金(市債残高)
603,965円(前年比 ▲1,948円)
※宮城県内 13市(仙台市除く)平均441,059円
○市民1人当たりの貯金(基金残高)
305,767円(前年比 +47,195円)
※宮城県内 13市(仙台市除く)平均234,446円
※人口は26,748人(令和6年3月31日現在の住民基本台帳人口)
◆特別会計・公営企業会計
≪特別会計と公営企業会計≫
市では一般会計のほかに5つの特別会計と公営企業会計である水道事業会計と下水道事業会計があります。これらの会計は、それぞれの目的のためだけにお金を使うことになっています。
水道事業会計の収益的収支の収入は前年度と比較して1,961万円増の9億2,578万円、収益的収支の支出は前年度と比較して5,470万円増の9億8,001万円となりました。この結果、収益的収支では5,423万円の当年度純損失を計上しました。
一方、下水道事業会計の収益的収支の収入は9億7,588万円、収益的収支の支出は9億3,413万円となり、4,175万円の当該純利益を計上しました。
また、それぞれの資本的収支の不足額は損益勘定留保資金などで補塡(ほてん)しました。
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