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自治体の皆さまへ

乗って残そう 阿武隈急行

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宮城県角田市

◆住民の移動を支えて35年
阿武隈急行線は、昭和43年に丸森―槻木間を部分開業していた旧国鉄丸森線から事業を引き継ぎ、昭和61年7月に開業しました。2年後の昭和63年7月には悲願であった福島―槻木間の全線開通を達成し、以後35年間、宮城県と福島県を結ぶ重要な鉄路として本市の公共交通を担ってきました。
通勤・通学、買い物、観光などの移動手段として多くの人に利用されてきましたが、市内における阿武隈急行線の乗降者数は人口減少の影響もあり、平成5年度の89万7千人をピークに減少傾向が続いています。平成23年3月の東日本大震災後には50万3千人まで大きく減少しましたが、翌年には震災前と同程度まで回復し、経営状況は比較的安定していました。

◆阿武隈急行線を襲った度重なる自然災害
令和元年10月の東日本台風により、阿武隈急行線はのり面崩れや土砂の流入などで全線復旧まで1年を要する事態となりました。さらに令和4年3月に発生した福島県沖を震源とする大地震でも、トンネルを含む鉄道施設に甚大な被害を受け、再び長期運休を余儀なくされました。この間、新型コロナウイルス感染症のまん延による移動制限や、感染を危惧する乗客の鉄道離れもあり、令和2年度に34万7千人まで激減した乗降者数は未だ被災前の水準まで回復していません。
施設の老朽化対策や光熱費の高騰など、営業経費が増加するなか、営業収益の減少は阿武隈急行線の経営を著しく圧迫することとなり、令和5年3月、宮城・福島両県や沿線自治体、鉄道関係者、学識経験者等で構成する「阿武隈急行線在り方検討会」が発足し、現在も経営改善策などについて検討を重ねている状況です。

◆守ろう!阿武隈急行線
市内においても市独自の利用促進策を検討するため令和5年10月に阿武隈急行線利用促進協議会を設立(広報かくだ令和5年12月号に掲載)したほか、阿武隈急行線の利用者などで構成する市民団体が立ち上がるなど、阿武隈急行線を応援する動きが徐々に活発化しています。
阿武隈急行線の利用を増やすことが一番の応援になります。市では以下の運賃助成事業などを実施していますので、ぜひご利用ください。みんなで阿武隈急行線に乗って、ともに応援しましょう!

◆角田市の運賃助成事業
▽01 学校行事などでの利用≪全額助成≫
条件:市内の幼稚園、保育園、学校等の園児・児童・生徒が学校行事などで利用する場合や、子ども会行事、スポーツ少年団の活動で利用する場合
・事前(1週間前まで)に市への申請が必要です。
・審査後、後日市が発行する利用証明書により無料で乗車できます。

▽02 個人(2人から)での利用≪半額助成≫
条件:市民または市内の企業や学校に通勤・通学している人で、2人以上で同じ行程で阿武隈急行線を利用する場合
・阿武隈急行線角田駅で申請できます。申請書は角田駅に備え付けています。
・身分証明書の提示が必要です(市民以外の場合…社員証や学生証を提示)。

▽03 通学定期券購入費≪半額助成≫
・阿武隈急行線角田駅で申請できます。申請書は角田駅に備え付けています。
・学校が発行する通学証明書が必要です(年1回)。
・対象者・申請者の身分証明書(学生証・免許証など)の写しを添付してください。
・通勤定期は対象とはなりません。

▽角田駅での乗降者限定!ポイント引き換え事業
・阿武隈急行線を利用するごとに1ポイントを交付。20ポイント集めると豪華景品が当たる抽選に応募できます!
・通常切符および阿武隈急行(株)が発行する企画切符※を購入して阿武隈急行線を利用した場合が対象です。
※阿武隈急行線では期間限定のお得な企画切符を販売していることがあります。詳しくは駅員にお尋ねください。
・ポイントカードは角田駅に備え付けています。(チラシの下部を切り取るとカードになる仕様です。)

駅構内には企画切符に関するチラシを複数設置しています。
阿武隈急行公式WEBサイトでもご確認いただけます。

助成制度やお得な切符を利用して、阿武隈急行線に乗って応援しましょう!

問い合わせ:まちづくり推進課 定住交流係
(【電話】63-2112)

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