文字サイズ
自治体の皆さまへ

キラリと光るかくだ星 未来の角田市を担う人を紹介

5/38

宮城県角田市

『あぶQ』お客様を安全に送り届ける

阿武隈急行株式会社
相澤 智信(あいざわ とものぶ)さん(46歳)

宮城県と福島県を結ぶ阿武隈急行線が昭和63年に全線開業して以降、多くの人が利用する阿武隈急行株式会社の車両は『あぶQ』という愛称で親しまれています。
同社に勤務するのは、本市在住の相澤智信さん。福島県伊達市出身で勤続26年目となります。結婚がきっかけで本市に住み始めました。
現在は伊達市内の本社に勤務しており、指令室から各駅や各電車に適切に指示を出すなど、運行の調整を主に担当しています。また、月に10回ほどは、運転士として時間通りにお客様を目的地に運んでいます。
これまでに印象に残っていることを「東日本大震災」と話す相澤さん。駅での停車時に地震が発生し、直前まで乗っていた車両や架線が大きく揺れる様子を目の当たりにしました。今までにない大きな災害の中でも、相澤さんは「お客様誰一人けがなく、安全に誘導する」と強い使命感で避難誘導にあたったそうです。「鉄道業は安全が大事。けがなく無事に誘導できたことが、今でも心に残っている」と当時を振り返っていました。普段から、安全・安心で信頼される鉄道会社となるよう利用者を第一に考える、明るく、そして真面目な相澤さん。笑顔が絶えない裏側には、人一倍仕事に対する熱意が秘められています。
「阿武隈急行線は四季折々で見える景色が違うところが魅力」と語る相澤さん。春は山桜が、夏にはのどかな田園風景が一望できます。秋は穏やかに揺れる稲穂や、冬には干された柿で一面がオレンジ色に染まっている風景が見られるそうです。自然に囲まれた鉄道だからこそ発見できる、地域の魅力とも言えます。
今後、同社では『あぶQウォーク』のほかに、6月9日に親子向けに『あぶQワクワクパーク』(受け付けは終了しています。)を梁川(やながわ)駅で開催します。初開催の同イベントでは、参加者と電車で綱引き対決を行います。「安全性に配慮しながら実施し、普段乗っている電車の重さを体感してもらうことが狙い」と相澤さんは話していました。
普段の運行とあわせて、利用者に楽しんでもらおうとさまざまなイベントを企画しています。『あぶQ』に乗って季節の移ろいで変わる地域の魅力を車窓から眺めながら、目的地へ向かう楽しみを見つけてみてはいかがでしょうか。

-角田に住み始めて数十年の相澤さん。地区の青年会に加入しており、地域の人たちとも深い関係性を築いています。「角田の人たちはとても人柄がよく、楽しい人たちばかり」とにこやかな表情を浮かべていました。4つのモニターを使って、各駅にどの車両が向かっているのかを把握し、線路内で車両同士が衝突しないよう調整しています。相澤さんが抜け目なくチェックしているからこそ、目的地まで安全に向かうことができています。

◆あぶQがロケ地に!
吉沢亮さん主演の映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」が9月公開予定。ロケ地にあぶQが使用されました。
(C)五十嵐大/幻冬舎
(C)2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU