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キラリと光るかくだ星 未来の角田市を担う人を紹介

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宮城県角田市

『地域に伝わる民俗芸能の魅力を若い世代へ発信』

佐藤 鈴花(さとう すずか)さん(25歳)

藤田神楽、北根田植え踊り、角田祭ばやしそれぞれの保存会と、藤尾盆踊り伝承会に加入している佐藤鈴花さん。藤尾地区在住で、地元に伝わる民俗芸能に親しんでいます。
携わるようになったきっかけは、2年前にかくだ田園ホールで開催された民俗芸能大会を何気なく見に行った時のこと。「会場で見た獅子舞の演目で、空腹で暴れる獅子がエサを食べて落ち着きを見せた様子が、まるで本物の生き物のようだった」と演者の動作に魅了されました。
SNS上に「自分もやってみたい」と投稿したことで体験の誘いがあり、4つの団体に加入した佐藤さん。現在は、自分で篠笛を購入し、上達に向けて楽しみながら演奏しています。
「演者は変わるが、演目や演奏自体は昔から変わらないところに魅力を感じる」と話す佐藤さん。「演奏していると、えも言われぬ感動を覚える」とのこと。また、時折、今までの演者がどんな人だったのか、イメージを膨らませている時があるそうです。ほかにも、全員が一つになる一体感も魅力と教えてくれました。
「民俗芸能に触れるまでは、熱中できることや好きなことが見つからず、職場と自宅を往復する日々を送っていた」と振り返る佐藤さん。熱中できるものが見つかった今では、充実した毎日を過ごしています。加えて、自身が感じる民俗芸能の楽しさを色んな人と共有しようと、SNSや学校での授業などで魅力を発信しています。「いつか地域の魅力をおしゃれな写真集にして、多くの人に発信したい」といきいきと目標を語っていました。
最後に「現状に飽きていると感じる人は、解決のヒントを得るために、何でもいいので行動してみてほしい」とアドバイスを送ってくれました。
ふとしたきっかけから、人生を変えるチャンスを掴んだ佐藤さん。今後も、金津地域で開催される伝承藤おと祭りなど、さまざまなイベントに演者として参加する予定です。
この夏は、市内に伝わる民俗芸能を、見て、触れて楽しさを感じてみませんか。

・角田高校の総合的な探究の時間に講師として参加し、民俗芸能の魅力をPR。
また、金津小学校で行われた芸術鑑賞教室では、藤田神楽の舞にあわせて篠笛を奏でていました。

-愛用の篠笛と共に。佐藤さんいわく、周囲からよく「保存会に入ってえらい」「いつも頑張っているね」と褒められる機会があるそうです。「周りの人の趣味とは違うが、これが自分の趣味。ただただ楽しく演奏している」と話し、好きなことに夢中になっているとのこと。

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