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知事コラム

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宮崎県

■3つの日本一挑戦プロジェクト
第56代宮崎県知事 河野俊嗣(こうのしゅんじ)

本県は今、急速な人口減少やコロナ禍・物価高の影響、デジタル化・グリーン化の進展など、歴史的転換点にあります。
国際情勢も不安定化し、将来予測が困難な時代にあって、私たちは変化に的確かつ迅速に対応するとともに、明るい未来を切り開いていくため、本県の「強み」を最大限に生かした次なる宮崎づくりを力強く進めていく必要があります。
このため、子育て環境や農林業、スポーツ環境といった本県が全国に誇る強みを伸ばし、「(1)こども・若者」「(2)グリーン成長」「(3)スポーツ観光」という3つの分野で日本一を目指す「日本一挑戦プロジェクト」に取り組んでいます。以下、その内容を紹介します。

「(1)子ども・若者の未来を応援する取り組み」について。本県は合計特殊出生率が沖縄県に次ぐ全国2位となっているものの、出生数は減少し続け、未婚化・晩婚化、コロナ禍での婚姻数減少などによる少子化が進行しています。
このため、出逢い・結婚支援の強化や、第1子のみならず第2子以降の希望を後押しする施策に加え、様々な環境にある子どもを支える教育環境の整備などを通じて、合計特殊出生率の全国1位など「日本一生み育てやすい県」を目指します。

「(2)グリーン成長で環境を守り、地域経済を伸ばす取り組み」について。豊富な森林資源を有する本県では、伐採後の再造林率が約7割と、全国平均(3~4割)を大きく上回るものの、より一層、林業の持続可能性やCO2吸収率を高めていく必要があります。また、G7宮崎農業大臣会合で採択された「宮崎アクション」を踏まえ、地域資源の活用による持続可能な農業への転換や、家庭や産業部門のゼロカーボン化に取り組んでいきたいと考えています。
このため、循環型林業の推進による「再造林率日本一」を目指すとともに、バイオマスなどの地域資源を生かした宮崎らしい循環型農水産業の推進、脱炭素経営の推進を図ってまいります。

「(3)スポーツ観光で世界を目指す取り組み」について。毎年、多くのスポーツ合宿が行われている本県では、今年4月に供用開始した屋外型トレーニングセンターや、令和9年度の国スポ・障スポに向けたスポーツ施設など、将来を見据えた施設整備を着実に進めています。
充実したスポーツ環境や蓄積された受入れノウハウなどを活用し、「スポーツランドみやざき」の全県化・通年化・多種目化を図ることで、プロチームのキャンプ数を全国1位に引き上げ、「スポーツ環境日本一」を目指してまいります。
3つの分野それぞれ庁内プロジェクトチームを立ち上げて事業に着手するとともに、来年度予算でさらに踏み込んだ本県独自の施策に取り組むため、私も職員とともに議論を重ねています。本県の安心と希望あふれる未来を切り開くため、日本一という高い目標の実現に向けて、全力で取り組んでまいります。

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