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高原図鑑 PLATEAU PICTORIAL BOOK「カメムシタケ」

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宮崎県えびの市

■カメムシタケ Ophiocordyceps nutans(オフィオコルディケプス科オフィオコルディケプス属)
▽カメムシから生えるきのこ
昆虫から生えるきのこ「冬虫夏草」の仲間。ガ、オサムシ、クモ、セミ、ゴキブリなどから生えるものもあります。今回紹介するのは、カメムシから生えるカメムシタケ。発生するカメムシの種類には、地域差があり、霧島山では、エサキモンキツノカメムシという種類から発生するのを見ることができます。
土中のカメムシ本体から、地上数cmほどの黒い針金のような柄を伸ばし、先端はオレンジ色です。登山道の斜面の腰から目の高さあたりに発生することが多く、冬虫夏草の中でも比較的見つけやすい種類です。一つ見つければ、他にも周囲に発生することが多いため、時には複数発見することもできます。とても小さなきのこなので、初めて見つけた瞬間は自然の中の宝探しのようで感激します。
とても小さな生き物たちの食う食われる関係、私たち人間が気づかないところで、そのつながりが広がり、霧島山の自然豊かな生態系を作り出しています。

文:えびのエコミュージアムセンター

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