いきいき!健康 Healthy Life

15／27

■高齢者がこころ元気に過ごすために
宮崎県の自殺者が多いことをご存じでしょうか。令和4年の警察庁の自殺統計(人口10万人当たりの自殺者数で比較)で、宮崎県は全国ワースト3位でした。残念なことにえびの市は、宮崎県の中でも自殺者が多い地域です。えびの市の自殺者の特徴は、高齢者が多いことです。市は、令和4年度に高齢者の心の健康に影響を及ぼす要因について調べました。要因として、不規則な食生活や偏った食事、運動・睡眠不足等が心の健康に影響していることが分かりました。これらが長期化することは、病気の発症・悪化、介護を受けることにもつながります。そうなることで、「誰にも迷惑をかけたくない」と思い、自殺に至ってしまうことが考えられます。
高齢者が、こころ元気に過ごすためには、栄養・運動・休養・健診がとても大切になります。「毎日、たんぱく質(卵・肉・魚・大豆製品等)を食べる」、「毎食1～2皿の野菜料理を食べる」を心掛けましょう。運動では、日常生活で小まめに体を動かし、定期的に運動しましょう。休養では、1日7～8時間を目安に睡眠を取りましょう。健診では、定期的に健診やがん検診等を受け、早期発見・早期治療をしましょう。こころ元気に過ごす人が一人でも増え、「誰も自殺に追い込まれることのないえびの市」を目指しましょう。
文：市健康保険課市民健康係