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高原図鑑 PLATEAU PICTORIAL BOOK「カエンタケ」

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宮崎県えびの市

■カエンタケ Trichoderma cornu-damae(ボタンタケ科トリコデルマ属)
▽美しくも最強の毒きのこ
えびの高原の登山道沿いには、どんぐりがなる木、ミズナラが多く見られます。空へと伸びた枝先には、太陽光と雨を効率良く受け止める葉が広がり、その下を歩く我々に涼をもたらし、時には、雨宿りをさせてくれます。
最近、そのミズナラを枯らしてしまうナラ枯れという現象を霧島山でも見かけます。その枯れ木からよく発生するのが,真っ赤に燃えるようなきのこ「カエンタケ」です。名前の通り火炎を連想するような姿、森の中で良く目立ちます。
ミズナラなどのブナ科植物の枯れ木から発生し、高さは5cmほどですが、時には、10cmにもなります。国内でも最も強い毒性を持つきのことして、最近メディアでも取り上げられています。触れるだけでも危険とされていますが、実際はよく分かっていません。
湿潤な森の中、カエンタケは、鮮やかなコケに囲まれ、とても美しい姿です。最強の毒きのこであり、最高の鑑賞菌カエンタケを霧島山の森の中で探してみましょう。
文:えびのエコミュージアムセンター

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