■ACP(人生会議)で自分のこれからを考える
「人生会議」とは、アドバンス・ケア・プランニングと呼ばれ、略して「ACP」と言われます。これは、本人の大切にしていることや望み、どのような医療・ケアを望んでいるかを自分自身で考え、周りの信頼する人たちと繰り返し話し合い、意思決定を支援する過程のことです。
ACPは「本人の意思と最善の利益を、複数の関係者で支える」という特徴があります。急変を伴うような病気になったときは、ACPで本人の意思の合意を確認しておくことが、家族の心の支えになります。
命の危険が迫った状態になると、約70%の人が、これからの医療やケアなどを自分で決めたり、人に伝えたりすることができなくなると言われています。もしも、自分がそのような状況になったとき、自分の信頼できる人が「あなたなら、たぶん、こう考えるだろう」と相手の気持ちを想像しながら、医療・ケアチームと話し合いをすることになります。その場合にも、自分の信頼できる人が、自分の価値観や気持ちをよく知っていることが、重要な助けとなります。
▽ACPの進め方
(1)大切なことは何か考えてみましょう
(2)自分が思いを預けることができる人を考えてみましょう
(3)代弁者や周りの人と話し合いましょう
(4)話し合ったことを周りの人に伝えましょう
文:市立病院地域医療連携室
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