■高齢者の健康づくり3つのポイント
「高齢者は粗食でよい」と思い込んでいる人もいるようですが、高齢者こそしっかり栄養を取る必要があります。特に、タンパク質が不足すると体の筋肉量が減り、フレイル(健康な状態と介護が必要な状態の間の段階)になりやすくなります。
高齢者は、加齢に伴う心身の活力の低下により、フレイルになりやすくなりますが、フレイルに早く気づき、適切に対応すれば、健康な状態に戻ることができます。タンパク質は、肉・魚・卵・乳製品・大豆製品などに含まれます。まずは、これらの食品を毎食1~2品、1日5品以上を目安に、毎日取ることを意識してみましょう。
これに加えて、毎日積極的に体を動かすことで、筋力維持や筋力アップへの相乗効果が期待できます。ウォーキングやテレビを見ながらの足踏みなどの有酸素運動は、心肺機能の向上に役立ちます。また、掃除や洗濯、買い物などの家事による「歩く・立つ・座る」などの日常動作も足腰を鍛えることにつながります。転倒・骨折を防ぐ効果もあるので、筋トレの一種と考えて取り組みましょう。
1日1回以上の外出や地域の百歳体操、行事への参加などを通じて、人や社会とのつながりを持ち続けることもフレイル予防のポイントです。日頃から、これらの「栄養」、「運動」、「つながり」を意識した健康づくりで、健康長寿を目指しましょう。
文:市健康保険課医療保険係
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