■カワラヒワ Chloris sinica(アトリ科ヒワ属)
▽よくスズメと間違われます
えびの高原で最も多い木、アカマツ。木から木へと毎日多くの野鳥が飛び交います。てっぺんではホオジロやモズ。せわしなく動くヒガラやエナガ、そして、今回紹介するカワラヒワ。
ヒワの仲間は、くちばしが大きく、好物である固い木の実を割るのに適しています。群れが鈴なりになった木からは「バキッバキッ」と木の実を割る音がよく聞こえます。えびの高原では、松ぼっくりの隙間にくちばしを差し込み、実をほじくっている姿を見ることができます。よほどおいしいのか、この時ばかりは人が近くにいても気づかないほど夢中です。
大きさはスズメ大。実際よくスズメに間違われます。黄色から濃い鶯色で、特に飛び立った瞬間に見える鮮やかな黄色は美しく目をひきます。冬に、河原でよく見るヒワの仲間ということでカワラヒワとなったようです。
2月・3月は冬鳥の観察に最高の季節、4月からは夏鳥と、入れ替わり立ち代わり、たくさんの野鳥と出会える霧島山、えびの高原です。
文:えびのエコミュージアムセンター
<この記事についてアンケートにご協力ください。>