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■靏田(つるた)奈津希さん
「90周年を機に霧島錦江湾国立公園の素晴らしさを振り返ってみてください」と話すのは、九州地方環境事務所えびの管理官事務所の靏田奈津希さんです。

▽魅力ある霧島錦江湾国立公園を将来に残していきたい
靏田さんは、令和5年5月からえびの管理官事務所で、霧島錦江湾国立公園の霧島地域を担当する国立公園管理官(以下、レンジャーという)として働いています。
大学生の時にレンジャーという職業を知り、生物や自然環境保全に興味があったことがきっかけでしたと靏田さんは言います。「国立公園の保全と利用のためにいろいろな業務をしていて、えびの高原のピクニック広場やえびのエコミュージアムセンターなどの維持・整備、登山道の管理や植物の保全、シカの対策などをしています」
霧島錦江湾国立公園は、今年の3月に国立公園に指定されてから90周年を迎えます。「国立公園は、日本の風景を代表するに足りる傑出した自然の風景地が指定されます。霧島は日本で最初の国立公園の一つで、20数座の火山が狭い範囲に密集し、連なった火山と美しい火口湖が魅力です。また、世界でえびの高原でしか見ることのできないノカイドウも特徴です」と話します。
霧島は、地域や海外の人たちにとって魅力ある場所と靏田さんは言います。「霧島の自然や生物の多様性は、昔の方々が守ってきたことで残っているものです。一度なくなると取り戻せないものなので、将来に選択肢として残していきたいです」