生涯スポーツ Lifelong sport

12／21

■冬の運動にご注意ください
冬は、寒さによる体温の低下を防ぐために、血管が収縮して血圧が上がりやすくなり、心臓への負担が大きくなります。暖かい室内から寒い屋外へ移動した際、血圧の急激な変動によって、心臓の血管が過剰に収縮し、心筋梗塞の原因になることもあります。また、気温が低いと筋肉も収縮して硬くなりやすく、柔軟性が低下します。そのため、筋肉や靭帯、腱などの損傷を引き起こしやすくなります。
対策として、ストレッチなどの準備運動や運動後のクールダウンを行うことで、体温の上昇・下降を緩やかにできます。安全に運動するためにも必ずストレッチなどを行いましょう。
また、身体を動かすとすぐに暑くなるからと、薄着での運動も良くありません。耳や手足、顔といった末端部分から、徐々に熱が奪われていきます。外気から体温が奪われないように衣服を工夫しましょう。
運動する際は、気温の変動が少ない屋内で行ったり、冷え込む朝晩を避け、日中の日が差す暖かい時間帯を選択したりしましょう。また、十分に防寒対策をして、身体への寒冷刺激の影響を少なくしましょう。
寒い冬に屋外で汗をかいた衣服を着たままにしていると、体温が奪われる要因になります。運動後はこまめに汗を拭き取る、吸汗速乾素材の衣服を着用するなどして、身体を冷やさないように注意しましょう。

文：市社会教育課市民体育係