■えびの市長 村岡隆明 Muraoka Takaaki
新年あけましておめでとうございます。皆様におかれましては、輝かしい新春をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
昨年は、国立公園「霧島」指定から90周年を迎え、3月に記念式典を開催し、えびの高原を中心に、年間を通して誘客イベントを実施しました。夏にグランドオープンした足湯の駅えびの高原の効果も併せて、多くの方にお越しいただき、霧島の魅力を広く発信できました。4月には、地域の稼ぐ力の創出と地域全体の利益の最大化を使命として設立した地域商社「株式会社えびの」が始動し、その第1歩としてふるさと納税業務を請け負っております。えびのインター産業団地では、2社が操業を開始し、加えて2区画の売却も決定しております。道の駅えびのは、累計来場者が700万人を超え、にぎわいを見せました。また、9月には、人吉市内から道の駅えびのを経由して鹿児島空港へとつなぐエアポートライナーの運行が開始され、鹿児島空港へのアクセスの改善が図られました。一方、硫黄山の影響で水稲作付けを断念した地域もあり、引き続きの対応が求められています。
本年は、新しい未来を新しい価値観で創造する年だと捉えております。株式会社えびのでは、市内企業と連動し、ふるさと納税寄付額とシティセールスの向上に努め、商社ならではの事業を展開してまいります。えびのインター産業団地は、さらなる企業立地を確実なものにし、新たな雇用を創出してまいります。観光面では、京町温泉地区河川敷がキャンプ等のできる公園として整備され、新たな観光資源として期待されます。八幡丘公園も遊具の改修が完了予定で、子どもたちの歓声が待ち遠しいところです。また、スマートウエルネスシティ構想の実現に向けて、市民の皆様が健康寿命の延伸に取り組んでいただけるよう後押しし、いつまでも健やかで幸せに暮らすことができるまちづくりを推進してまいります。
本年の干支は乙巳(きのとみ)で、再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展していく年とされています。長引く物価高騰や人口減少問題等の課題に対し、経済指標のみではなく、満足度(well‐being)の観点も含め、多面的に現状を把握して政策に反映してまいります。そして、どのような危機に直面してもしなやかに回復し、乗り越える力をもつ自治体運営に努め、市民の皆様の笑顔があふれるよう各種施策を全力で展開してまいる所存です。
結びに、本年も変わらぬご支援とご協力をお願い申し上げ、皆様にとりまして健やかで穏やかな年となりますようお祈りいたしまして、年頭のあいさつといたします。
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