■認知症の人を地域で見守る「チームオレンジ」
団塊の世代が75歳以上となる令和7年を迎えました。令和6年5月に発表された65歳以上の認知症、または軽度認知障害(MCI)の人は、令和7年に470万人、団塊ジュニア世代が65歳以上の高齢者となる2040年に580万人(6・7人に1人)になると推計されています。
令和6年1月に「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が施行され、認知症の人を単に支えられる側と考えるのではなく、認知症の人が、認知症と共によりよく生きていくことができるような環境整備が求められています。
具体的な施策の一つとして「チームオレンジ」の取り組みの推進があります。「チームオレンジ」は、認知症と思われる初期の段階から、心理面・生活面の支援としてオレンジコーディネーターを配置し、地域で把握した認知症の人の悩みや、家族の身近な生活支援ニーズ等と認知症サポーターを中心とした支援者をつなぐ仕組みです。
えびの市でも、令和7年度から認知症の人の声を起点に、自治会等の近所付き合いによる住民相互の協力体制を構築し、「チームオレンジ」の立ち上げを目指しています。認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよりよい環境で、自分らしく暮らし続けることができるえびの市の実現を推進していきます。
文:市地域包括支援センター
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