■お酒とこころの病気は密接な関係
お酒とこころの病気には密接な関係があります。過度な飲酒は思考の幅を狭め、衝動性や攻撃性が高まるため、自殺に直結しやすくなります。また、飲酒が原因で、周囲との関係が悪化して孤立を深めてしまうと、自殺のリスクはさらに増大します。
みんなで会話を楽しんだり、スポーツを観戦したりしながら、楽しくお酒を飲むのは精神的にも良い効果が得られるでしょう。一方、「つらい」、「寂しい」、「悲しい」といった負の感情を紛らわすために、お酒を飲むのは危険な飲み方といえます。ストレス解消のための飲酒はやめましょう。
また、「なかなか眠れないから寝付くためにお酒を飲む」という人も少なくありません。最初は、眠るためにお酒を飲み始めて、徐々に飲酒量が増えていき、そのうち、仕事や日常生活に支障を来すようになり、アルコール依存症から自殺に至るケースもあります。「寝酒」にはくれぐれも注意が必要です。
こころと身体のことで悩んだときは、早めに医療機関や相談機関に相談しましょう。
小林保健所では、アルコールの問題で悩んでいる人やその家族、友人などを対象に「アルコール家族教室」を開催しています。病気の正しい知識や対応方法を学ぶことができます。アルコールの悩みについて仲間と話してみませんか。
▼相談窓口
掲載されているもの以外にも相談窓口はあります。市健康保険課にお問い合わせください。
▽電話相談
・小林保健所【電話】23-3118
受付:[月曜~金曜]午前8時30分~午後5時15分
・こころの健康相談統一ダイヤル(地方自治体の窓口)【電話】0570-064-556
・宮崎いのちの電話【電話】0570-783-556
受付:
[月・水・金]午後9時~午前4時
[火・木・土・日]午後6時~午前4時
・えびの市保健センター【電話】35-2446
受付:[月曜~金曜]午前9時~午後4時30分
・宮崎自殺防止センター【電話】0985-77-9090
受付:[日・月・水・金]午後8時~午後11時
・#いのちSOS【電話】0120-061-338
受付:[月曜~日曜]24時間対応
▽SNS相談
・NPO法人自殺対策支援センターライフリンク「生きづらびっと」
[月曜~日曜]午前8時~午後10時30分(最終受付…午後10時)
チャット:【URL】https://yorisoi-chat.jp/
LINE ID:yorisoi-chat
・NPO法人あなたのいばしょ(24時間365日対応)
チャット:【URL】https://talkme.jp/
■みんなが大切な誰かのゲートキーパー
皆さんは「ゲートキーパー」を知っていますか。ゲートキーパーとは、「命の門番」という意味です。これは、自殺の危険を示すサインに「気づく」、「声をかける」、「話を聞く」、必要な「支援につなげる」、「見守る」ことのできる人のことをいいます。
こころの病気は、自分では症状に気づきにくいのも大きな特徴です。皆さんの周囲に、以前と比べて気になる人はいませんか。気になる症状が長く続いていたり、生活面で支障を来したりしている場合には、早めに専門機関に相談するよう勧めてください。
ゲートキーパーは特別な資格ではなく、誰でもなることができます。皆さんも大切な誰かのゲートキーパーになりませんか?
▽ゲートキーパーの心得
1.気づき
家族や仲間の変化に気づいて、声をかける
「いつもと様子が違うので心配だ」などと声をかけてみましょう。声をかけることで「あなたは決して一人ではない」ということを理解してもらえます。
2.傾聴
本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける
話をじっくり聞き、その気持ちを肯定的に受け止めると、その人は気持ちが落ち着いて、本来の自分を取り戻すことができます。「傾聴」は、悩みを聞く上で常に心がけたいことです。
3.つなぎ
早めに専門家などに相談するよう促す
抱え込んでいる問題や悩みを解決する方法を知らずに、死を選んでしまうことほど残念なことはありません。専門家の支援を受けて、さまざまな支援の輪を広げていくことが大切です。
4.見守り
寄り添いながら、じっくりと見守る
話を聞いて、専門家を紹介し、万事解決ということはありません。一見元気そうに見えても、悩みは繰り返し訪れます。本人が完全に乗り越えるまで、長期間見守る必要があります。
お問い合わせ:市健康保険課市民健康係
【電話】35-1116(直通)
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