市は、令和7年4月1日から水道料金の引き上げを行います。市民の皆さんの生活を支える水道水を安全・安心で安定的に供給するための改定です。今回、なぜ料金の改定が必要になるのか、いくら引き上げになるのかなど、水道料金改定についてお知らせします。
■なぜ水道料金を改定するの?
市民の皆さんから集められた水道料金は、安全で安心な水道水を安定的に供給するため、施設の維持管理や管路の更新費用に使われています。しかし、近年の人口減少等による水道料金収入の減少や、施設および管路の老朽化に伴う更新事業費用の増大により、上水道事業を取り巻く経営環境は厳しい状況です。加えて、災害に強く持続可能な水道システムの構築を図るため、浄水施設の分散化を計画しています。
こうした状況を受け、令和6年6月27日からえびの市水道料金等審議会を設置し、料金改定について審議を進めてきました。10月3日に同審議会から、「給水人口の減少に伴い、水道料金収入も減少傾向にある中、将来にわたり水道事業を健全に経営するためには、水道料金の改定が必要である」との答申を受けました。
市は、答申の内容を踏まえ、平均30・09%値上げする水道料金の改定が必要であると判断しました。令和6年12月に行われた市議会で、水道料金改定議案の議決を得て、令和7年4月使用分(6月検針分)の料金から改定することになりました。
現在、市内に現存する管路は昭和54・55年度に敷設されたものが多く、法定耐用年数の40年を超過しています(管路全体の72・61%を占めています)
水道水の供給にかかる費用が、水道料金の収入より大きい状態(原価割れ)が続いています。
■いくら上がるの?
今回の料金改定で、現行の金額から平均30.09%の値上げになります。水道料金は、基本料金と従量料金からなります。えびの市の料金は2カ月ごと(2カ月を1期としています)に請求しています(例…2月・3月に使用した水量を4月に検針し請求します。)。基本料金と従量料金の改定内容は次のとおりです。
▽1カ月の水道料金
▽基本料金とは
基本料金は、水道メーターの口径の大きさごとに設定されている料金です。使用水量に関わらず発生します。
▽従量料金とは
従量料金は、使用水量に応じて支払う料金です。えびの市の場合は、5立方メートルを超えた水量に応じて変動します(5立方メートルまでは基本料金に含まれます)。
■どのくらい負担が増えるの?
水道料金は、基本料金+従量料金×(使用水量-5立方メートル)+消費税で計算しています。
例)水道メーターの口径が13mm※1で、1カ月の使用水量が20立方メートル※2の場合。
※1 市内の9割以上が使用している口径
※2 1世帯当たりの一般的な使用水量
■いつから上がるの?
令和7年4月使用分から料金を改定します。えびの市の水道料金は2カ月請求ですので、4月・5月の使用分を、6月に検針し請求します。4月に請求する料金は、2月・3月使用分になりますので、現行料金で請求します。
■ご理解とご協力をお願いします
今回の料金改定で、市民の皆さんには負担をおかけすることになりますが、市では水道事業の将来にわたる健全な運営に取り組み、安全で安心な水道水の安定供給に努めますので、ご理解とご協力をお願いします。
水道料金改定の詳細やQ and Aを市ホームページで公開しています。次の本紙QRコードから確認できます。
水道メーターの口径が25mmを超える場合や、使用水量が50立方メートルを超える場合、公衆浴場用やプール用など、口径や使用水量、用途によって金額が異なります。詳しくは市ホームページをご覧ください。
お問い合わせ:市水道課経営管理係
【電話】35-1113(課直通)
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