■性と生殖に関する健康と権利
「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」という言葉をご存じですか。
これは、性の多様性の観点から「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」とも言われ、「性と生殖に関する健康と権利」と訳されます。女性の性と生殖に関する健康や、生命の安全を権利として捉えるもので、女性の人権の一つとされています。
国際社会で「ジェンダー平等の実現」の課題とも結びつきながら展開し、SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」や目標5「ジェンダー平等を実現しよう」でも、この権利を保障することが記されています。
リプロダクティブ・ヘルスは、性や子どもを産むことに関わるすべてにおいて、身体的・精神的・社会的に本人の意思が尊重され、良好な状態であることを意味しています。これに対し、リプロダクティブ・ライツは、自分の意思が尊重され、自分の身体に関することを自分自身で選び、決められる権利です。
これらの権利は、妊娠・出産、避妊、性感染症、性暴力・売春など、さまざまな問題を含んでいます。一人一人が正しく性に関する知識を学ぶことで、自分やパートナーを守り、豊かな人生を送ることにつながります。
まずは、「自分の身体は自分で守る」ことから実践し、家族やパートナーにもその大切さを伝えていきましょう。
文:市総務課人権啓発室
<この記事についてアンケートにご協力ください。>