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自治体の皆さまへ

特集「けんしん」受けませんか(1)

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宮崎県三股町

「お腹が痛い、頭が痛い。でも、たいしたことないから大丈夫。だって、自分の体のことは自分が一番知っているから」。はたして、本当にそう言い切ることができるでしょうか。

■「けんしん」受けませんか
町、職場や学校から「健診のお知らせ」や「がん検診のお知らせ」が届いたことはありませんか。毎年受けているという人も、受けた方がいいと分かっているけれど、忙しさや面倒さから受けることを忘れてしまう人もいます。また、病院を毎日のように受診しているから、改めて「けんしん」を受ける必要はないと思っている人もいるかもしれません。
「受診」と「健診」と「検診」では、その目的が違います。「受診」は病気の有無や病状を診断するために医者が患者の体を調べることで、その結果、必要に応じて治療を受けます。対して「健診」とは、自身の健康状態を確認し、病気を予防することが目的で、「検診」は特定の病気を発見するために行う検査のこと。つまり、「受診」はすでに発熱や腹痛などの自覚症状が出ている状態ですが、「けんしん」は自覚症状が出る前に体の状態を確認するものです。

○健診とは
健康診断のことで、健康かどうか、病気の危険因子があるかどうかを確かめることです。
労働安全衛生法などの法律によって実施が義務付けられた「法定健診(定期健診)」と、個人が任意判断で受ける「任意健診」に分けられます。
「法定健診」は、乳児、妊婦、市民、従業員などによって内容が定められています。
「任意健診」には、人間ドックなどがあります。

○特定健診とは
生活習慣病の予防のために、40~74歳を対象に通常の健診に加えてメタボリックシンドロームに着目した健診を行います。
特定健診の結果、生活習慣の改善が必要となった場合は保健師や管理栄養士などによる特定保健指導を受け、生活習慣の改善を目指します。
本町では40~74歳の国民健康保険被保険者と被扶養者を対象に実施しています。

○検診とは
ある特定の病気にかかっているかどうかを調べるために診察・検査を行うことです。
本町では、胃、肺、大腸、乳、子宮のがん検診と肝炎ウイルス検診、胃がん層別化検診のほか、40歳、50歳、60歳、70歳を対象とした歯科検診も行っています。

■健診から分かる「まち」の健康状態
令和元年度~4年度の本町の特定健診の受診率は、図1のとおりです。この数値は、本町国保の被保険者のみの受診率です。男性よりも女性の方が受診率が高く、40~64歳のいわゆる働き盛りの男性の受診率が低いことが分かります。
特定健診の受診率や受診結果は、宮崎県国民健康保険団体連合会が医療記録などと一緒に分析し、地域の健康課題として各市町村で確認できるようになっています。
この「地域の健康課題」では、医療費の分析を行っています。本町の特徴として、糖尿病と慢性腎臓病に係る医療費が県内の平均よりも高いことが分かります。また、健診受診者、未受診者における生活習慣病などの1人当たり医療費では、健診受診者の生活習慣病医療費は、健診未受診者の生活習慣病医療費の約4分の1程度であるという分析結果が出ています。
健診で、今の自身の健康状態を知ることは、さまざまな生活習慣病が重症化する前に発見、治療を開始できることにつながります。

図1:特定健診受診率(年代別・性別)

健診受診者、未受診者における生活習慣病等
1人当たり医療費(単位:円)

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