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自治体の皆さまへ

特集「けんしん」受けませんか(2)

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宮崎県三股町

■教えて! 町健康管理センターの皆さん
Q.忙しくて、健診・検診(けんしん)を受ける時間がありません。それに費用もかかるし…
A.けんしんを受けないで、もし病気を悪化させてしまうと入院などで、よりたくさんの時間が必要になることもあります。
1年のうちわずか数時間で、自分の体の状態を確かめ、自分にあった対策を行うことで、病気の予防や早期発見をすることができます。
また、費用はかかりますが町からの補助もあるので、安く受けることができますよ。

Q.もう病院にかかっているけど、けんしんを受ける必要がありますか?
A.けんしんで診る内容と、診察で診る内容は同じとは限りません。健診は健康状態の確認が目的で、診察は病気の治療が目的です。

Q.受けた方がいいのは分かるんだけど、検査結果を見るのが怖いんです…
A.仮に病気が見つかったとしても、治療方法は日々進歩しています。今のあなたにとって、最善の対策を行いましょう。生活改善が必要な場合は、専門スタッフが無理のない範囲で一緒に考えます。

Q.今は元気だし、何かあったら病院に行くから、受けなくてもいいよね?
A.けんしんで診る病気は、初期は自覚症状がほとんどありません。自分のためだけでなく、あなたが病気になったら心配する人のためにも、けんしんを定期的に受けましょう。
けんしんのお知らせは、町から皆さんに案内を出しています。しかし、案内に気付いていない人や自分の体に関心がない人も多いのが現状です。けんしんの話をしたり、けんしんに行くときに周りの人を誘ってみたりするなど、地域の皆さんで、いきいき元気になりましょう。

■がん検診受診者インタビュー
町内在住 Aさん(30代・女性)
私ががん検診を受診したのは、4年前に町から送られてきた女性がん検診の通知をたまたま見たことがきっかけでした。何か自覚症状があるわけでもなく、通知が届いたことと、妊娠時の検査から8年ほど経っていたことから、そろそろ受けておこうかなと軽い気持ちで検診を申し込みました。
産婦人科の病院で検診を受け、1週間後に結果を聞きに行くと、子宮頸がんの疑いがあるので精密検査を受けてくださいと言われました。精密検査の診断結果は、子宮頸がんになる前段階の高度異形成。「精密検査」や「子宮頸がん」という思ってもいなかった言葉にショックを受けるというよりは他人事のような感じで冷静に話を聞いていました。ですが、当時の記憶はあいまいで、やっぱりショックは大きかったのだと今では思います。
他に転移もないことから患部のみを切除する手術を受けることになりました。家族に精密検査の結果を知らせると、夫は「精密検査を受けるときからどんながんか分からず、余命を告げられるのではないかと不安だった。早期だと手術をすれば治ると分かり、ほっとした」と言っていました。子どもたちは、私が冗談でがんになったと言っていると思ったようです。
手術の前夜、一気に不安が押し寄せてきました。手術が失敗したらどうしよう、早期で発見できたからきっと大丈夫、そんな気持ちの浮き沈みが一晩のうちに何度もありました。手術が無事に終わり、成功したと聞いたときは涙が出るほどうれしかったです。
手術後は、健康への意識が大きく変わり、これまでなら病院に行かなかった軽い症状でも診察を受けるようになりました。家族や友人には、ちょっとの痛みでも病院に行ったり、検診を受けることを勧めています。やはり、早期発見に勝るものはありません。また、休みを取りやすい環境づくり、検査に行きやすい環境づくりも大切だと思います。
自覚症状がないことや年齢が若いことは、検診を受けない理由にはなりません。検診を受けることに恥ずかしさもあると思いますが、自分のため、家族のために検診を受けてほしいと思います。

本町では、6月から「国民健康保険」と「後期高齢者医療保険」に加入している人を対象に、各地区で集団健診を実施しています。9月以降の日程は下の表のとおりです。また、集団健診以外にも各医療機関での個別健診も実施しています。
健診の詳細や指定医療機関などは、送付している健康診査の受診票もしくは町公式サイトでご確認ください。

■年1回の「けんしん」で過信を確信に
わたしたちは、漠然と自分はいつまでも健康で元気だと信じています。体に痛みがないことは健康の証だと思っています。「けんしん」を受けることで、その自信が確信に変わるかもしれませんし、もしかすると過信だったことに気付かされるかもしれません。
指を切ったり、膝を擦りむいたりといったけがと違い、「けんしん」で分かることは高血圧や動脈硬化といった生活習慣病、がんといった目で見ることができないものです。見えないからといって、体の中で何も変化が起きていないと言えるでしょうか。がん検診をうけたAさんは、自覚症状はありませんでしたが、がんになる一歩手前の状態で発見することができました。もし検診を受けていなければ、見つかるまでに状態が悪化してしまい、回復するまでにたくさんの時間と費用が必要になっていたかもしれません。
いつまでも健康でいたいと誰もが願います。そのために必要なのは、自分は健康だと過信することより、年に1回の「けんしん」で客観的に確認することです。「けんしん」を受けて、過信を確信に変えましょう。

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