西植木在住 後藤蒼依(ごとうあおい)(20)さん
■正射必中、理想を追求する毎日
○弓道が生活の中心
「仕事終わりも休日も、1日100回は弓を引かないと落ち着きません」。兄の応援に訪れた会場で見たはかま姿にあこがれ、弓道を始めたのは中学1年生のとき。簡単そうに見えたが、最初は的に当たるどころか届かない。筋トレや体幹を鍛え、的に当たるようになったのは約1年後。だんだん良くなる姿勢とイメージどおり飛んでいく矢に、弓道の面白さと奥深さを知った。転機は高校1年生の冬。よりうまくなりたいと、高校総体で優勝経験のある兄に特訓を頼んだ。「体の使い方や力の抜き方を叩きこまれたおかげで今があります」と話すように、高校3年時に九州ブロック国体で、昨年はかごしま国体の遠的の部で優勝した。今年は、佐賀国スポでの遠的連覇と近的の部優勝を目指す。「弓道が生活の中心で、寝ても覚めても考えています」と話す後藤さんは、理想の正しく美しい射形に近づくため、今日も弓を引く。
※「国民体育大会」は、令和6(2024)年より「国民スポーツ大会」に名称が変更になりました。
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