蓼池在住 福永 均(ふくながひとし)(79)さん
■花より団結
○地域住民との協働作業
蓼池地区東部にある水路沿いでは、総延長およそ5・5kmにわたるシバザクラが毎春多くの来訪者を魅了する。植栽や草刈りなどの保全作業は、地区のさまざまな団体が協力し、毎年300人ほどの手によって行われる。主に植栽や管理を行うのは「蓼池緑保全会」。会長を務める福永均さんは「この活動に参加する人たちがね、シバザクラを見に来た人に、私が植えた、私が植えたって自慢気に話すんですよ。皆さんが関わっていることに誇りを感じているようでうれしいよね」と目を細める。続けて「この活動をいかに地域みんなのものにしていくかが大切だと思っている」と満開のシバザクラを見つめて力強く話す。
密集して咲く姿から、シバザクラの花言葉には「一致」がある。福永さんたちを中心に、地域が一致団結して育てるシバザクラ。美しく咲かせるために必要なのは、住民が持つ地域への愛情なのかもしれない。
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