5月24日、わが町の劇場(町立文化会館)に三股中学校吹奏楽部の演奏が響き渡り、今回で13回目となる演劇フェスティバル「まちドラ!2024」の幕が開けました。オープニングセレモニーでは、町民出演者5人が詩「まちのうた」の朗読を披露しました。その後、同会館では90分で演劇の台本である戯曲を書き上げる「カクドラ!(書くドラマ)」が行われ、今年は10人が参加。完成した作品は、フェスティバル期間中に「まちCafé」で披露されました。
翌25~26日は「たいいくかん劇場」「ちゅうこう劇場」「えき劇場」の3会場で「ヨムドラ!(読むドラマ)」を開催。令和5年度の戯曲講座受講生など6人が書いた6作品が、町民出演者や県内外の劇団によって上演されました。また、今年の「ミルドラ!(観るドラマ)」は、東京都立川市を拠点に活動する劇団、Theatre Ortによる「チェーホフ・コメディ~『熊』一幕の滑稽劇~」が上演されました。全公演終了後は「クロストーク!」として、各劇場で上演された作品の演出家と出演者が、本番に至るまでの裏話や本フェスティバルへの思いなどを語りました。
「まちCafé」では「カクドラ!」の上演、カフェや休憩所として利用されたほか、ミニイベントスペースとしても活用。来場者は、公演の合間に繰り広げられる音楽ライブやパフォーマンスなどを楽しみながら、お腹と心を満たしました。
開催期間中は、2組のツアーコンダクターによるユニークな劇場間の案内や開演前の諸注意があり、徒歩移動や演劇が始まる直前まで笑顔があふれていました。舞台と客席の距離が近いことが魅力の4劇場。笑いあり、涙ありの舞台には延べ1404人の観客が訪れ大盛況でした。
また、前週の18~19日には、ユニットろむによる「とうに迷う」が、「プレドラ!(プレドラマ)」として町立文化会館で上演されました。
■プレドラ!
まちドラ!1週間前の演劇公演
5月18日(土)・19日(日)
場所:町立文化会館(ホール)
ユニットろむ「とうに迷う」
作・演出:進藤アヤノ
出演:工藤菜央子、中村大二朗、森タカコ、森夢希
■ヨムドラ!
まちなかの3つの特設小劇場で、町民3チームと県外から3劇団が、短編6作品を上演。町民チームを演出するのは、全国各地で活躍する実力派演出家たちです。
(1)「宝物探し隊」
作:恒松千鶴
演出:宮田晃志(演劇集団宇宙水槽/鹿児島)
出演:別府勝子・國分翔太・中前みどり・矢野智彦・清山美咲(町民☆ちゅうこう)
(2)「旅」
作:矢須夏穂
演出:守田慎之介(演劇関係いすと校舎/福岡)
出演:高野由紀子・柳本あゆみ・吉田砂織・松下龍太朗・やわらあさ・平安寺育子
(3)「ご褒美事件」
作:黒木尚美
演出:荒木宏志(劇団ヒロシ軍/長崎)
出演:桝田維知子・今元里司・後藤慎太郎・矢野和代・大村なつみ・桒畑道彦・中城清治・下野伴子(町民☆たいいくかん)
(4)「人生を変えるならこんな方法で。」
作:恒松歩美
演出:段正一郎(劇団いかがなものか/宮崎)
出演:藤井寛史・村田遼太郎・藤村晃久・真部法人(劇団SPC)
(5)「声出してこうぜ!」
作:中前月那
演出:上野隆樹(そめごころ・Mr.day dreamer/福岡)
出演:磯口穂乃佳・福田久美・山下美華・髙橋絢弥音・成松尚美・池田陸人・野瀬直子・大村しのぶ(町民☆えき)
(6)「ニンゲン・カンケイ・セイビシ」
作:工藤菜央子
演出:田坂哲郎(非・売れ線系ビーナス/福岡)
出演:月・青野大輔・村岡勇輔
■ミルドラ!
ホールで舞台芸術を観よう!
場所:町立文化会館(ホール)
Theatre Ort
「チェーホフ・コメディ~『熊』一幕の滑稽劇~」
作:アントン・チェーホフ
演出:倉迫康史
出演:大原研二・平佐喜子・林周一
演奏:日髙慶子
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