■令和7年 262人が晴れ舞台
三股町はたちの成人式
1月5日、町立文化会館で令和7年三股町はたちの成人式(町・町教委主催)が開催されました。
令和7年の新20歳は262人(町外在住の本町出身者を含む)。今回、このうち178人が出席しました。
式典では、脇田真梨菜(わきたまりな)さんが司会を務める中、大浦明莉(おおうらあかり)さんが代表で町民憲章を読み上げた後、木佐貫町長が代表の中村遥貴(なかむらはるき)さんに「はたちの成人証書」を授与しました。続く「はたちの意見発表」では、本村翔(もとむらしょう)さんが発表。その堂々とした姿に会場から大きな拍手が送られました。
第2部の記念行事では、脇田真梨菜さん、中村遥貴さんが司会を務め、三股中学校や当時の教師に関するクイズ大会、スライドショー、当時の担任教師などの恩師が登壇しての激励、残念ながら参加できなかった恩師からのビデオレターの上映などがありました。また、内村太基(うちむらたいき)さん、和佐倖乃丞(わさゆきのじょう)さん、別府凌(べっぷりょう)さんによるダンスの披露や、実行委員長の中内志佑晟(なかうちしゅうせい)さんによるダンスの披露が行われ、会場は歓声と笑顔に包まれました。
今回の企画と運営を行ったのは、6人の実行委員。昨年8月から定期的に集まり、知恵を出し合って準備を進めてきた実行委員へ盛大な拍手が送られました。
◇はたちの意見発表 本村 翔さん
本日、私たち262名は、「はたちの成人式」という節目の式を迎えることができました。このような場で意見発表できる機会をいただき、あらためて身の引き締まる思いです。
2022年、民法の改正により18歳から成人として取り扱われるようになりました。選挙権も20歳から18歳に引き下がり、今後の日本に自分たち若い力が期待されていると強く感じます。
私たちは、中学校を卒業する直前にコロナ禍に入り、多くの制限の中で高校生活を送りました。しかし、だからこそ、当たり前の日常がいかに幸せか、その価値に気付くこともできました。ここにいる同級生たちは、さまざまな葛藤の中、苦難を共に乗り越えた仲間です。今も、経験してきたことや置かれている環境は人それぞれですが、全員が毎日を懸命に生きています。自分の夢に向かって頑張っている人もいることでしょう。
私は高校1年の時に祖父を交通事故で亡くしました。祖父に過失がなかったにかかわらず、私たち遺族は手続きや相手方とのやりとりに疲れ果ててしまいました。そんな時、途方に暮れる家族にとって支えとなったのが弁護士の存在でした。そんな弁護士の姿を見て、私も弱者のよりどころになりたい、悩みをもつ人を救いたいという気持ちが次第に強くなり、弁護士を目指したいと思い始めました。
現在、私は社会人として働く傍ら、司法試験合格へ向け日々勉強しています。司法試験の受験資格を取得するための予備試験を受験している段階ですが、近い将来、試験に合格し、世の中の役に立てるような弁護士になれるよう努力していきたいと思っています。そのためにも、日頃から周りを気に掛け、相手の立場に立ち、誠実に生きていくことを心掛けています。
そうして周りに目を向けると、自分がこれまで、どれほど多くの人に支えられてきたかに気付きます。優しいまなざしで見守ってくださった地域の方々、親身になってご指導くださった先生方、同じ学びやで切磋琢磨し合った友達、そして誰よりどんな時でも近くで自分を支えてくれた家族、今日まで自分に関わってくれた全ての人にこの場をお借りして感謝の気持ちを伝えたいと思います。
これからも、花と緑と水の町、そして何より人が温かい『三股町』出身であることを誇りに、自分が人の役に立つことで少しずつ恩返しをしていきたいと思います。
最後になりますが、このような盛大な式を開いてくださった主催者の皆様および来賓の皆様、運営に携わってくださった皆様に厚くお礼を申し上げます。まだまだ未熟な私たちですが、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げ、はたちの意見発表といたします。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>