■五ヶ瀬町長 小迫幸弘(こさこゆきひろ)
新年明けましておめでとうございます。皆さまにおかれましては、輝かしい新春をお迎えのことと、お慶び申し上げます。
昨年を振り返りますと、コロナ禍も一段落し、駅伝などの町イベントの復活、復興イベントの開催、各地区での行事やイベントの再開など、確実にコロナ禍以前の日常に戻りつつあることを実感できた一年でした。
九州中央自動車道については五ヶ瀬町内の区間がすべて着工し、熊本側では2月11日に矢部まで延伸してきます。
今後は、確実に人流も物流も変わり、九州の中央にある地の利を生かす時代が来ます。みんなで知恵を絞り準備を進めなければなりません。五ヶ瀬町はまだまだやれることやれる素質がたくさんあると思います。
一方、終わりの見えない戦争によって世界中が混迷し、物価高騰などの形で、わたしたちの生活にも大きな影響を及ぼしています。
昨年町では、さまざまな物価高騰対策に取り組みましたが、まだまだ状況改善には至っておらず、特に基幹産業の農林業が衰退すれば、町の持続的な発展に影響します。引き続き関係機関、団体と連携しながら対応してまいります。
今年は、一昨年の台風14号災害からの復旧・復興が第一の仕事であります。道路、農地、農業施設などの復旧と合わせ、2シーズン営業を断念したスキー場へのアクセス道の確保を急ぎ、今年こそたくさんのお客様に来場いただくよう努めてまいります。
町の宝である子どもが一人でも多く生まれ、健やかに育つよう、結婚から妊娠・出産・子育てに至るまで切れ目なく支援するとともに、未来を担う人材として成長できるよう、学校教育環境などの充実も図ってまいります。
また、4月には西臼杵郡内3公立病院が統合合併し、それぞれが入院機能を分担し合うなどして、地域医療体制の充実を図ってまいります。
住宅整備については、昨年23年ぶりに新たな住宅建設を行いました。引き続き整備を進めてまいります。
ふるさと納税については、昨年はこれまでの10倍と大きく伸ばすことができました。貴重な一般財源確保として引き続き取り組みを進めます。 さらに効果的な情報発信など、さまざまな手法を活用して町の魅力を発掘・創造し積極的に伝えることで、IUターンや関係人口、交流人口の増加に努めてまいります。
そして、「人」を大切にし、「人」を育てるまちづくりを「みんな」で進め、町民一人ひとりが、将来に夢と希望を持ち、生きがいに満ちた人生を送ることができる町を目指すために、町民の皆さまと共に幅広い政策を実行してまいります。
結びに、皆様には引き続き、町政へのご理解とご協力をお願いいたしますとともに、健康で喜びに満ちた一年となりますことを心から祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。
■五ヶ瀬町議会議長 佐藤成志(さとうせいし)
町民のみなさま、新年あけましておめでとうございます。輝かしい年の幕開けを、健やかにお迎えのことと謹んでお慶び申し上げます。
昨年は、議会活動に特段のご理解と格別のご高配、ご配慮賜りましたことに心から感謝申し上げます。
さて、議会では昨年4月23日に補欠選挙が行われ、2名の議員が当選したことにより、2名欠員でありました議会が本来の9名体制となりました。議会活動を更に充実させ、議会報告会、町内巡回などを通じ、町民の皆様の声を町政に届けるよう議会活動を行いますので、皆様方のさらなるご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。
昨年を振り返りますと、3年以上にわたって社会生活、活動を翻弄しました新型コロナウイルス感染症は、5月に2類から5類に引き下げられ、これまで停滞していた経済活動などが息を吹き返してまいりました。町内の各種行事が約4年ぶりに各地域で開催され、町民の皆様方に笑顔が戻ってきたことが何よりであります。その中で、一昨年に続き台風が襲来し、町内に再び大きな被害が出ました。被災されました町民の方々に心からお見舞い申し上げます。
また、町内の農林業生産者が昨年も、輝かしい成績を収めていただきました。第68回宮崎県乾しいたけ品評会では、鞍岡の甲斐和幸さんが林野庁長官賞を受賞、他の生産者も多数の入選が有り、五ヶ瀬町が団体準優勝となりました。更に、宮崎県畜産共進会では、桑野内の津隈雅士さんの「なつさかえ号」が、西臼杵郡代表牛として出場し、優等主席を獲得いたしました。大変喜ばしいかぎりであります。
牛の価格低迷、飼料・肥料・農業資材の高騰で畜産農家をはじめ、各種野菜、稲作生産者の皆様方は厳しい状況になっています。また、町内の商工業など、他の産業も高齢化、担い手不足で大変厳しい状況が続いています。議会といたしましても町、県、国と連携しながら、産業衰退に歯止めをかける施策を実行致したいと思います。
一方、中央道をはじめ、町内のインフラ整備が急速に拡大する年でもありました。九州中央自動車道蘇陽〜五ヶ瀬道路[五ヶ瀬区間]着工式が11月3日に、11月26日には蘇陽〜五ヶ瀬道路[蘇陽区間]の着工式があり、町内全ての区間の工事が着手となりました。一年でも早い開通が待ち遠しいものであります。また、県道8号線土生〜夕塩線の工事も着々と進み、波帰ノ瀬大橋(仮称)橋脚工事に着手しています。中央道、竹田五ヶ瀬線の完成は五ヶ瀬町の産業、観光を目覚ましく伸ばすことが出来る起爆剤となります。それぞれが完成する前に、町の態勢づくりにしっかりと取り組みます。
終わりに、2024年が町民の皆様にとって平穏な実り多き年でありますこと、ご多幸を御祈念申し上げ、新年のご挨拶と致します。
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