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≪特集2≫知っていますか?“通いの場”~介護予防最前線~

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宮崎県宮崎市

“通いの場”とは、地域の住民同士が気軽に集い、ふれあいを通して「生きがいづくり」「仲間づくり」の輪を広げる場所です。住民同士が集まっていれば、体操や趣味活動、畑作業、茶話会(サロン)など、どんなものでも通いの場といえます。介護予防·認知症予防にもつながる重要な取り組みとして、国も推進しています。
・井戸端会議
・友だちとお茶の時間
・地域の清掃

◆“通いの場”に期待できること
▽生活支援コーディネーター ながみね ともみさん
店舗の空きスペースを使ったり、友だち同士で家に集まったり。普段から集まる機会をつくることで、お互いが自然と気に掛けるようになり、見守りの効果もあります。

生活支援コーディネーターとは…
高齢者の生活支援や介護予防のために、支え合いの仕組みづくりや社会参加の推進を図り、地域ネットワークの構築をします。

▽地域包括支援センター たにぐち なおやさん(保健師)
人や社会とつながりを持つことは、日々の健康の支えになります。ちょっとしたあいさつや声掛けをするだけでも、人との交流が生まれて元気が出ます。

地域包括支援センターとは…
「高齢者の総合相談窓口」です。高齢者や家族の悩みを聞き、介護予防や健康づくりを支援するなど、安心·暮らしやすい地域をつくります。

◆“通いの場”の効果
普段から通いの場に参加することは、人と交流する「社会参加」の機会になり、自宅から通いの場まで歩いていくことで日々の「運動」につながります。外出は、歩行障害や認知症の発症リスクが下がる効果も期待されます。
-地域包括ケア推進課 たぐち れいこ

▽外出頻度の差による歩行障害の発生リスク
1日1回以上
→2、3日に1回 約1.8倍
→1週間に1回 約4倍

▽外出頻度の差による認知症の発生リスク
1日1回以上
→2、3日に1回 約1.6倍
→1週間に1回 約3.5倍

脚注:新潟県A市で65歳以上高齢者を対象に2001年から2年間追跡調査した結果。両グラフとも、もともとの健康状態や社会的役割の差による影響を除いて比較。
資料:財団法人東京都高齢者研究・福祉振興財団東京都老人総合研究所[第93・95回老年会公開講座第三のキーワード]より

◆潜入! わたしたちのまちの“通いの場”
○企業協力 スミプレカフェ
地域の方々が気軽に集える場として、HEARTYながやま住吉店の協力により店内の「スミプレルーム」を利用した通いの場を毎週水曜に開催。住吉地区で働く管理栄養士などによる講座を始め、地域の力を借りながら多彩なプログラムを実施しています。

[参加者の声]
亡くなった夫の介護をしていたときに、地域包括支援センターから息抜きの場として紹介してもらって以来参加しています。ほぼ毎週参加していますが、買い物もできるし、出かけるきっかけにもなり、気分転換に良いですよ。
-もりかわ しょうこさん

○友だち同士で 昭和乙女の会
木花地区の長友サダ子さん宅では、近所の皆さんが毎日午後に集まっておしゃべりや折り紙などをしています。自然と集まるようになり、15年続いています。顔ぶれは入れ替わりながら、健康を確認する場になっています。

[参加者の声]
午前中に家のことや畑仕事を終わらせてから集まっています。昔の思い出や話題のニュースなどを話すことで、お互いに笑い合いながら元気をもらっています。月に数回、会費制の食事会も計画して、楽しく過ごしています。
-ながとも さだこさん

○ほかにもこんな“通いの場”があります!
・コープみやざき大塚店(ぐるみんカフェ大塚)
・正手さんさんクラブ

◆相談は生活支援コーディネーターへ
「通いの場をつくってみたいけど何から始めればいいの?」という通いの場づくりに関心がある人や「通いの場に参加してみたい!」という皆さんは、生活支援コーディネーター(連絡先:40-2712)にご相談ください。
私たちにお任せください!

[SDGs3]すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。

問い合わせ先:地域包括ケア推進課
【電話】21-1773【FAX】31-6337

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