今年4月1日に迎える市制100周年を記念し、宮崎市出身の漫画家・ひがしむら あきこさんが記念ロゴマークを制作。2月3日(土)には、市内高校生など200人を超える多くの人が参加したロゴマークのお披露目イベントを開催。ひがしむら あきこさんにロゴマークに込めた宮崎への想いを伺いました。
◆宮崎の人・自然・楽しい体験、いろんな想いを“スマイル”に込めてデザイン
Q.宮崎市からロゴマーク制作の依頼があったときのお気持ちはいかがでしたか。
東村:宮崎のゆるキャラみたいなものを考えさせてもらえる機会はないかと思っていて、10年以上前から自分で考えていました。今回市制100周年ということでロゴマークのお話をいただき、喜んで制作させていただきました。当初「ロゴマーク」というお話だったのですが、ロゴマークをゆるキャラっぽい顔のものにしたら「ゆるキャラになる!」と思い、ロゴマークとセットで全身バージョンのキャラクターも提案させていただきました。
Q.今回のロゴマークは10年くらい前から考えていたものがカタチになった感じでしょうか。
東村:全国のゆるキャラをなんとなく研究していましたが、デザインとはその土地の名物を詰め込むのではなく、イメージを詰め込むことではないかと思いました。そこで、宮崎の一番いいところは何かと考えたときに「性格がみんな明るくて、いつも笑っている」イメージがあり、「笑顔=スマイル」をテーマにしたロゴマークやキャラクターにしようと決めました。
Q.笑っている“スマイル”をテーマにどのような経緯でこのデザインになったのでしょうか。
東村:マンガ業界でもネコは人気がありますが、MIYAZAKIの「M」がネコの耳になりますし、宮崎の「みや」は「にゃー」のように聞こえることから「みやねこ」がいいのではと思いました。「SMILE MIYAZAKI」というコピーは、宮崎のおいしいものを食べたときの笑顔、海に行って楽しかったときの笑顔など、宮崎のいろんな楽しい思いをひとつに表現しています。
Q.これからどのようにこのロゴマークを使ってほしいですか。
東村:お土産品などに「これは宮崎市の会社が作っている商品ですよ」と分かるように、ハンコや印のように載せていただけるとうれしいです。おいしいものもたくさんあって、人も優しくて、レジャーもいっぱいあるので、海外を含め多くの観光客の方々にも打ち出して、もっと宮崎市が元気になっていけばいいなと思っています。
◆100周年記念ロゴマーク
メインロゴマークのブルーは青島や一ツ葉の海、大淀川を渡るときに見える真っ青な空と川の色をイメージ。また「SMILE MIYAZAKI」の文字は、子どもさんなども親しみやすいように丸っこくてかわいいオリジナルの書体で構成。
このロゴマークは、市民の皆さまはもちろん、事業者の皆さまも商用での利用が可能です。データは市ホームページで公開中!ガイドラインに沿ってご利用ください。
ひがしむら あきこさん(漫画家)
宮崎市出身。宮崎西高校、金沢美術工芸大学油絵科卒業。99年デビュー後、『ママはテンパリスト』『ひまわりっ~健一レジェンド~』など代表作多数。『海月姫』が第34回講談社漫画賞少女部門を受賞。『かくかくしかじか』が第8回マンガ大賞、第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。17年『東京タラレバ娘』(日本テレビ)がテレビドラマ化。
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