みゆき なのはさん
アジアパシフィックカップ カナディアン・シングル200メートル、500メートル優勝
『抜群の練習環境のなかライバルとともに成長』
宮崎大橋から大淀川を眺めたときに、市内高校のカヌー部が練習しているのを見掛けることがあるかもしれません。そのなかの1校である宮崎商業高校カヌー部に所属し、6月に開催されたアジアパシフィックカップでカナディアン・シングルの200メートルと500メートルで優勝を果たしたのが、みゆき なのはさんです。みゆきさんがカヌーと出合ったのは高校に入学してから。競技を始めたころは、カヌーに乗れない、こげないと苦労した時期があったものの、部の雰囲気のよさや仲間の存在、質のいい練習環境などの条件がそろっていたこともあって、楽しんで続けることができたのだそうです。「練習で使う大淀川は他校の生徒もいて、学校の垣根を越えて自然と宮崎全体で高め合えます。目標とする先輩やライバルのまねをするうちに、勝てるようになったんです」とみゆきさん。2年生になると次第に頭角を現し、今年の春に行われた海外派遣選手選考会で、アジアパシフィックカップへの出場資格を勝ち取りました。「本番までリラックスして臨めましたし、海外の選手に挑戦したい気持ちもありました」と話します。強い気持ちで本番を迎えて、見事2冠を達成したみゆきさんは、「国際大会の出場はそうあるものではないですし、優勝できてよかったです。これからも練習を重ねさらに成長し、まずは最後のインターハイでもいい結果を出したいです」と今後の意気込みを教えてくれました。
・「お手本にしたいと思う仲間とともに練習したことで、人間的にも記録的にも成長できました」とみゆきさん。日本代表のユニフォームがよく似合う。
・市内のカヌー部の生徒たちと一緒に練習して高め合えたことがいい成績につながった。
≪プロフィール≫
宮崎市出身。東大宮中学校では陸上部に所属。宮崎商業高校に入学し、カヌー部に入部。2年時の新人大会で県と九州で2位を獲得。カヌースプリント日本代表選手選考記録会で結果を出し「2024アジアパシフィックスプリントカップ」でカナディアン・シングル200メートルと500メートルで2冠を達成。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>