宮崎南高校演劇部
全国高校総合文化祭演劇部門優秀賞
『少数精鋭で臨んだ舞台で県勢初の快挙を達成』
文化部のインターハイとも呼ばれる「全国高校総合文化祭」。その演劇部門で県勢初の優秀賞の栄光に輝いたのが、宮崎南高校演劇部です。同校演劇部は1年生4人、2年生5人の9人。部員数ひと桁という小人数の部は全国をみてもほとんどないなか、役者や大道具など1人が2役、3役務めながら全国の大舞台に臨みました。演じたのはオリジナル脚本の「学校の片隅で、数式を叫ぶ」。顧問の河原先生が、生徒たちの意見を取り入れて書き上げた、男性教師が女子生徒3人との交流を通じて心の傷を乗り越えていく物語です。部長の佐藤さんは「全国大会までは、限られた練習時間のなか、練習すればするほど自信をなくすという悪循環に陥ったこともありました。でも原点に戻って演じたことが功を奏しました」と振り返ります。全国大会本番では、観客を引き込んだ九州大会のときと同じテンポをつかめて、“うける芝居”づくりができたとか。また、教師役を務めた永野さんは「高校に入って初めて演じることをしていますが、当初から楽しんでやっています。私たちが全力で楽しんだ先のおまけが、優秀賞や新国立劇場での舞台だったと感じます」と言います。「次は3年連続出場している九州大会の切符を再び勝ち取りたいです」と佐藤部長。快挙のあとで、次の舞台への思いを強めていました。
・取材日は8月24日、25日の新国立劇場の舞台に立つ直前。「今年の1年生4人を含めて、部員9人全員で東京の舞台を経験できます」と顧問の河原先生。
・部員は当時1年生5人と3年生1人で挑戦した、昨年12月の九州大会の様子。
≪プロフィール≫
部員数2年生5人、1年生4人で活動。令和3年九州高校演劇研究会(以降九州大会)奨励賞。令和4年九州大会優秀賞1席、春季高等学校演劇発表会(春季全国大会)出場。令和5年九州大会最優秀賞、令和6年8月全国高校総合文化祭(ぎふ総文)優秀賞を経て、新国立劇場公演出場。
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