誰でも、いつでも、命に関わる大きな病気やケガをする可能性があります。命の危険が迫った状態になると約70%の人が、これからの医療やケアなどについて自分で決めたり、人に伝えたりすることができなくなると言われています。「もしものとき」に、あなたの心の声を伝えることができるよう人生会議をしておきませんか?
◆人生会議をしていてよかった!事例紹介
69歳男性の肺がん末期のTさんは、自宅で療養していました。介護する妻を訪問診療、訪問看護ステーション、薬剤師居宅療養管理指導、福祉用具レンタルなどの在宅サービスがサポート。化学療法(抗がん剤治療)を受けない選択をしたTさんの意思を全員が確認できていて、本人の希望通り、痛みをとる緩和ケアを受け、最期を迎えることができました。本人の希望をかなえることができたことで、妻にとっても満足のいく看取りとなりました。
◆人生会議とは
アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning)の愛称です。あなたが大事にしていることや望んでいること、どこで、どのような医療・ケアを受けたいかを、自分自身で前もって考え、周囲の信頼する人たちと共有しておくことを言います。
▽話し合っておくこと(例)
・どこで最期を過ごしたい?
・どんな医療やケアを受けたい?
・自分が大切にしていることは?
▽何度でも繰り返し考え、話し合いましょう
01.あなたの希望や想いについて考えましょう
02.あなたの代わりに伝えてくれる人を選びましょう
03.希望や想いについて話し合い共有しましょう
04.記録し共有しましょう
◆「わたしノート」を使って人生会議をしませんか?
市では、もしものときの医療・ケアについて、家族や医療・ケアチームと話すきっかけにしていただくために、「わたしノート」を作成しています。12月にリニューアル版が完成し配布予定です。「人生会議」をする際にぜひご活用ください。
◆市政出前講座
「わたしノートについて」
人生会議を行う意義や、ノートの書き方を説明して、お渡しします。
実施日:平日9時から午後9時のうち1時間程度(要相談)
対象:市内に在住、在勤する10人以上で構成されたグループなど
申込:健康支援課と日程調整後、申込書を提出
◆市民向け公開研修会を実施
令和6年度中にYouTubeでACPや「わたしノート」について研修会の模様を配信します。ぜひご覧ください。
お問い合わせ先:健康支援課
【電話】29-5286【FAX】29-5208
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