15歳から64歳で「ひきこもり」の状態にある人は、全国で約146万人と言われています。誰でも、何歳からでもひきこもり状態になる可能性があります。市では10月からひきこもり相談窓口「ひだまり」を開設しました。うまく話せなくても大丈夫。じっくりお話を伺います。自分ひとりや家族内だけで悩まず、まずは相談することから始めませんか。
・相談すると無理やり働かされるのではないか…
・今さら相談しても…
・就職したけど仕事に行けなくなった
・人と接するのが苦手、怖い
・家族がひきこもっていて将来のことを誰かに相談したい
・子どもにどう声をかけていいか分からない
ひきこもっていることは悪いことではありません。
誰にでも起こりうることです。
抱え込まず、誰かに話すことが解決への第一歩になります。
◆ひきこもりを新たな人生の準備期間にするために
支援に力を注いでいる宮崎大学の境教授に正しい理解や支援アプローチを聞きました。
「ひきこもりは悪いこと」「ひきこもりは怠け」「ひきこもりは自己責任」など、多くの人はひきこもりに偏見を持ってしまいがちです。こうした偏見はひきこもりの本人や家族を追いつめ、さらなる孤立を招いてしまいます。このような悪循環にならないために、「ひきこもりは新たな人生の準備期間」と正しく理解しましょう。ひきこもってもいいのです。次の準備期間になるように、安心してしっかり休みましょう。本人や家族だけで抱え込まず、専門窓口に相談してください。ひきこもりを理解している相談員が悩みに寄り添い支援します。本人は相談に一歩を踏み出せないことが多くあります。そういうときは家族が相談に来るだけでも大きな前進になります。
-宮崎大学教育学部 さかい もとひろ教授
◆今年10月 専用窓口開設 ひきこもり相談窓口「ひだまり」
市では10月からひきこもり相談窓口「ひだまり」を、自立相談支援センター内に開設しました。「ひだまり」では、専門の相談員が当人やご家族の困りごとや不安
なことなどのお話をじっくり聞き、一緒に考えます。相談は無料で、秘密は厳守します。ひとりで悩まず、まずはご相談ください。
対象:市在住で義務教育修了後からおおむね65歳までの人
・まずはご相談ください。必要であれば関係機関とも連携します。
・本人でも家族でもお気軽に利用できます。
・ひきこもりについて学んでいる支援員が相談に応じます。
・就労だけがゴールではありません。
うまく話せなくても大丈夫です。あなたに合った方法で相談してください。
▽来所相談
自立相談支援センター内
橘通東1-5-8 宮崎マンゴーホテル206号
受付時間:平日9時から午後5時まで
※祝日、年末年始を除く
▽電話相談
【電話】27-3118
受付時間:平日9時から午後5時まで
※祝日、年末年始を除く
▽ライン相談
相談につながるきっかけとしてご活用いただけます。ただし、返信にお時間をいただきます。
対応時間:平日9時から午後5時まで
※祝日、年末年始を除く
▽訪問相談
相談日、相談場所の打ち合わせを行います。詳細はお問い合わせください。
【電話】27-3118
受付時間:平日9時から午後5時まで
※祝日、年末年始を除く
▽メール相談
【メール】hidamari@miyazaki-mhsw.jp
24時間受け付けています。ただし、返信にお時間をいただきます。
▽オンライン相談
来所せずに相談できる環境を用意しています。事前にお問い合わせください。
◆ひきこもりにお悩みの人や家族のための居場所
どこかに出かけたいけどどこに行ったらいいか分からない人、家族がひきこもり状態で誰かとお話ししたい人、ちょっとのぞきに来ませんか?おしゃべりやちょっとしたモノづくりをしながら、気持ちがラクになり、安心して過ごせる場所です。
日時:毎月第4火曜 午後1時30分から午後3時30分まで
場所:自立相談支援センター内(橘通東1-5-8 宮崎マンゴーホテル206号)
出入り自由
予約不要
○利用者の声
堅苦しくない雰囲気でどんな話でも受け止めてくれたので、とても相談しやすかったです。また、自分の意思を尊重してくれて、一緒になってやりたいこと、好きなことを探してくれました。本当にありがたかったです。
◆その他の相談窓口
宮崎県 楠の会
ひきこもりの子どもを持つ家族の会です。本人やその家族が情報を交換し合えるほか、講演会やセミナーなどを開催しています。本人とその家族が孤立せず、社会につながることを目的にしています。
[SDGs3]すべての人に健康と福祉を
2030年までに心の健康への対策や福祉もすすめる。
問い合わせ先:社会福祉第一課 自立相談支援問センター
【電話】42-9239【FAX】29-6733
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