えのきだ いおうさん
高校生ボディビル日本一
『兄の背中を追いかけ競技歴1年で高校生の頂点に!』
国内のボディビル活動を統括する日本ボディビル・フィットネス連盟。同連盟が主催する「JBBF全国高校生男子ボディビル選手権大会」で、競技歴1年と短期間ながら高校生の頂点に立ったのが榎田一王さんです。高校生とは思えないハイレベルな戦いを制して、ボディビル170センチメートル超級で栄冠を勝ち取りました。榎田さんがボディビルを始めたのは高校1年生から。柔道などに力を入れるスポーツ一家に生まれましたが、本人は小学5年生から中学3年生までクラシックバレエをしていました。「中学3年生のときにイギリスへのバレエ留学を考えましたが、コロナ禍でかないませんでした。悩んでいた頃、次男の兄がボディビルで優勝したのをきっかけに、私もやってみたら面白くて、大会に挑戦してみようと思いました」と話します。家族がジムの経営をしており環境が整っていたことと、鍛えるごとに体が変わっていくのが面白くて練習にも自然と力が入ったそうです。「長男の兄も一緒に大会に挑戦すると言ってくれて、きつい減量は兄と支え合いながら頑張りました」。大会では、2位以下の選手と比べると脚の筋肉が大きくて体もよく絞れている点が高く評価されました。「今回は思いがけず優勝できました。来年は大会2連覇と、170センチメートル超級と170センチメートル以下級の両方で優勝するオーバーオールを目指したいです」と力強く答えてくれました。
・大会のトレーニングでは練習メニューを父と長男が、食事面などのケアを次男がサポートしてくれました。
・大会での榎田さん。たった1年で鍛え上げたとは思えないほどの存在感。
≪プロフィール≫
宮崎学園高校2年生。小学6年生のとき空手の全国大会で2位。また、中学1年生時は陸上の県大会で100メートル2位、と数々のスポーツで好成績を収める。クラシックバレエは小学5年生から中学3年生まで続ける。高校進学後にボディビルを始め、昨年8月JBBF全国高校生男子ボディビル選手権大会で優勝。
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