市制施行100周年を機に宮崎市史の編さんがスタートしました。市では昭和34年(1959年)に『宮崎市史』を、昭和53年(1978年)に『宮崎市史 続編』を刊行しましたが、このたびの市史は、本市にとって初めての古代から現代までの史資料編を含む本格的な編さんとなります。ご家庭や地域に眠る歴史資料などの貴重な情報をお待ちしています。
◆宮崎市史を知る4つのQ and A
Q.市史ってなぁに?
A.市の歴史・民俗・文化などを調査し、歴史資料を集め、その成果を編集し、分かりやすくまとめたものです。
Q.どうして今、市史を作るの?
A.『宮崎市史 続編』の刊行から約46年の間に、調査や研究が進み、重要な資料がたくさん見つかりました。これらの成果をふまえながら、合併後の新たな市域の歴史や文化を後世に引き継いでいくために、市史編さんに取り組みます。
Q.どんなことをするの?
A.専門家が6つの分野に分かれて歴史資料を収集・調査して、分かりやすく宮崎市の歴史や文化をまとめていきます。
『編さん委員会』
『編集委員会』
『専門部会』
・考古
・古代
・中世
・近世
・近現代
・民俗
Q.市史編さんの期間や刊行計画は?
A.令和6年度から令和20年度までの15年間で編さんに取り組み、『通史編』『民俗編』『史資料編』の全19巻程度を刊行します。
▽基本方針
(1)最新の研究成果をもとにした体系的な編さん
(2)史資料の幅広い収集・調査・適切な保存
(3)市民が親しみやすい平易な文章表現
(4)収集した史資料のデジタル化の推進と、最新成果の公開
▽刊行スケジュール
『史資料編』
→刊行予定年度 令和10年から17年(2028年から2035年)
考古
古代・中世1
中世2
近世1から4
近現代1から4
民俗1から3
『民俗編』
→刊行予定年度 令和17年から20年(2035年から2038年)
『通史編』
→刊行予定年度 令和17年から20年(2035年から2038年)
原始・古代
中世
近世
近現代
◆資料収集・調査・研究を進めています
○古い行政文書の撮影
行政文書を撮影し、データ化しています。
○神社の調査
祭りや芸能などの行事を知るため、神社を調べています。
○古文書の調査
当時の様子を知るため、戦国時代の手紙を調査しています。
○土器の調査
土器の形状や色調を観察しています。
『専門委員に聞きました』
祭りや風習、習慣、民話など地元の人が経験してきたことや、語り継がれていることを直接、現地の人に会ってお話を聞いています。長期間にわたり多くの場所をたずね、現地の人から情報を蓄積しながら、これまでに残っている民俗学史も活用し、充実した市史を制作していきたいと思います。
-民俗部会調査 筑波大学人文社会系 わたなべけいいち准教授
◆ご自宅の押入れや倉庫などに資料が眠っていませんか?市に関する資料や情報を集めています!
・古い手紙や古文書、日記、書物、絵葉書、地図や絵図、記念誌など
・古い映像・写真・音声・記録
・地域の行事、お祭り、昔から伝わるお話
・文字が彫られた古い石碑や石塔など
先祖の手紙や日記も貴重な歴史資料です。地域で行われてきた行事やお祭りなどのお話や映像・音声記録は、地域の風習を知る情報としてとても大切です。石碑や石塔は地域のできごとや風習を知る手がかりになります。押入れや倉庫などに資料が眠っているかもしれません。歴史資料の収集には皆さんのご協力が必要です。情報がございましたら、文化財課市史編さん室までお気軽にご連絡ください。
問い合わせ先:文化財課市史編さん室
【電話】85-4961(平日8時30分から午後5時15分まで)
*****
問い合わせ先:文化財課市史編さん室
【電話】85-4961【FAX】85-4960
<この記事についてアンケートにご協力ください。>