国の人口動態統計(概数)によると、令和5年の宮崎県の自殺死亡率は、全国ではワースト2位。令和5年の本市の自殺者数は81人と、多い状況が続いています。市では、令和6年3月に「第3期宮崎市自殺対策行動計画」を策定しました。あなたとあなたの大切な人を守るためにできることを考えてみませんか?
3月は自殺対策強化月間です
◆こころの健康度」をチェックしてみよう
▽自分で感じる症状
抑うつ気分(憂うつ、気分が重い)
何をしても楽しくない、何にも興味がわかない
疲れているのに眠れない、一日中眠い、いつもより目が覚める
イライラして、何かに急き立てられているようで落ち着かない
悪いことをしたように感じて自分を責める、
自分に価値がないと感じる
思考力が落ちる
死にたい気持ちになる
(厚生労働省「みんなのメンタルヘルス総合サイト」より)
▽周囲がわかる変化
表情が暗く、元気がない、涙もろい
体調不良の訴えが多い
周囲との交流を避けるようになる
遅刻、早退、欠勤(欠席)が増加する
飲酒量が増える
(厚生労働省「こころの耳:ご存じですか?うつ病」より)
いくつかの症状が10日から2週間以上続く場合は、相談することをおすすめします。
※相談先は次ページをご確認ください。
◆「第3期宮崎市自殺対策行動計画」(令和6年策定)
▽基本理念
市民一人ひとりが“かけがえのない命”を大切にし
お互いを理解、尊重し支え合うまち「宮崎市」
▽基本施策
1.地域におけるネットワークの強化
2.自殺対策を支える人材の育成
3.市民への啓発と周知
4.自殺未遂者への支援の充実[新規]
5.自死遺族等への支援の充実[新規]
▽重点施策
1.高齢者に対する取組の充実
2.生活困窮者に対する取組の充実
3.働く世代に対する取組の充実
4.子ども・若者に対する取組の充実
5.女性に対する取組の充実[新規]
▽「生きる支援」関連施策※
※本市の事業において、自殺対策との関連が見込まれるものを幅広く、「生きる支援」関連施策と位置づけ、全庁的な取り組みを推進していきます。
計画の本編は市公式ホームページに掲載しています。
◆子どものSOSにも気付いて!
市では、小学5年生から中学3年生を対象に、子どものこころを守るパンフレットを配布しています。パンフレットは市のホームページから見ることができます。
◆自分のためにできること
つらい気持ちを我慢していると、体にも症状が出てきます。SOSのサインに気付いたら無理せずに早めに休みましょう。
・十分な睡眠をとる
・誰かに話してみる
・体を動かす
・好きなことで気分転換をする
◆大切な人のためにできること
もしも、周りに自殺を考えている人がいたら、私たちにもできることがあります。下記の4つの項目をキーワードに、みんなで身近にいる人の力になりましょう。
▽気付く
家族や仲間の変化に気付いて声を掛ける
▽傾聴
本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける
▽つなぐ
早めに専門家に相談するように促す
▽見守る
温かく寄り添いながらじっくりと見守る
◆つらくなったときの相談窓口 専門の相談員が寄り添います
※相談窓口はP23にも掲載しています。
○宮崎市こころつなぐライン相談
相談時間:午後7時から0時まで(受付は午後11時30分まで)
対象者:市内在住、在学、在勤の人
○自殺防止電話 NPO法人 国際ビフレンダーズ 宮崎自殺防止センター
相談日:月曜・水曜・金曜・日曜
相談時間:午後8時から午後11時まで
【電話】77-9090
○宮崎県子どもSNS相談
相談時間:月曜・水曜・金曜 午後5時から午後9時まで
対象者:県内在住の児童・生徒
○宮崎いのちの電話
相談日:年中無休
相談時間:
・月曜・水曜・金曜 午後9時から翌4時まで
・火曜・木曜・土曜・日曜 午後6時から翌4時まで
【電話】89-4343または【電話】0570-783-556
宮崎いのちの電話は令和元年9月にスタート。夜から早朝の孤独を感じることが多い時間帯の相談を受け付けています。悩みや不安が大きくなる前に、誰かに話すことで気持ちが軽くなるかもしれません。専門の訓練を受けた相談員が、悩んでいる人の気持ちを受け止めます。相談は匿名で行います。名乗る必要はありませんし、相談内容の秘密は守られます。
相談員も随時募集しています。
問い合わせ先:【電話】33-9557
-宮崎いのちの電話
事務局 かこさん
●[SDGs3]すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人びとの健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
問い合わせ先:健康支援課
【電話】29-5286【FAX】29-5208
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