市長コラム

24／28

今年度より取り組んでいる「近現代史から学ぶ宮崎市のあゆみ」事業にて、初年度は「福島邦成」、「高木兼寛」、「岩切章太郎」の3名の顕彰事業に取り組むことが決定されました。
福島邦成氏は現大淀地区の中村に生まれ、江戸期から明治期に活躍した医師です。初代橘橋を私財を投じて架けたことで有名ですが、医師としての功績も驚嘆すべきものがあります。江戸末期に当時の昌平黌や適塾といった最先端の学問所にて西洋医学を学び、宮崎へ帰郷後は医業と師弟の教育にあたり、特筆すべきは国内で初めて天然痘のワクチン接種が成功してすぐに若山健海(牧水の祖父)とともに宮崎市でも接種を行ったことです。その後も宮崎病院の設立など本県の医学の発展に大きく貢献されました。
本年度は福島邸の門柱と石塀についての説明板の設置を予定していますが、同氏の功績は極めて大きく、その他顕彰の方法を検討したいと思います。

宮崎市長　きよやま　とものり