令和6年9月5日発行の広報かわみなみVol.185のPTA研究大会の記事の中で紹介した川南町NF教育研究会健康教育部会が取り組む、スマートフォン、SNS等メディアとこどもたちの健康に関する研究の追跡調査の結果がまとまりました。
川南町NF教育研究会健康教育部会では、町内小中学校の養護教諭がこどもたちの健康な生活習慣の定着を目指し、メディアとの関わり方をテーマに研究に取り組んでいます。
昨年のPTA研究大会では、アンケート結果をもとに、こどもたちのメディア利用時間が成長・学習面に影響を与えていることを発表。今回は、その後取り組んだ、メディアと健康に関する授業、メディアコントロール週間前の事前周知、学校での保護者向け啓発など生活習慣改善に向けた活動の結果、どのような変容があったか、また新たな把握された課題について、紹介します。
・起床時間は、児童生徒ともに遅くなる傾向に。7時ごろに起きる児童生徒が増えている。
・就寝直前までメディアを利用している児童生徒ほど、就寝後すぐに眠れない割合が高い。
・昨年度よりも、就寝直前までメディアを利用している児童生徒の割合は、少なくなっているが、就寝直前までメディアを利用している児童生徒ほど授業中のやる気のない割合が高くなっている。
・平日のメディア利用は、児童が少し改善(2時間未満の利用者割合が増え、4時間以上の割合が減った。)
・就寝直前までメディアを利用している児童生徒ほど授業中、眠くなる傾向にある。
・昨年度よりも午前中にやる気の出ない児童が増えている。児童の睡眠時間は、昨年度よりも長くなっているが、夜中に目覚める割合が増えていることから、睡眠の質の低下が懸念される。
川南町NF教育研究会健康教育部会では、「生活習慣改善に向けた活動の結果、大きな改善は見られなかったものの、アンケートから把握できた課題に沿った取組を続けていくことで、少しの変化が大きな一歩となることを期待している。」と調査結果をまとめています。
就寝直前までのメディア利用が睡眠の質に影響を与えている可能性など、私たち大人にも興味深い調査結果です。こどもたちのより良い成長のためにも、学校・家庭・地域が一体となり、見守り育てていきましょう。
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