地域おこし協力隊員の活動をお伝えするこのコーナー。
今回はヴィアマテラス宮崎に所属するメンバーの学校サポート活動と、工藤仁美隊員のアート活動についてご紹介します。
■教員免許を持った隊員が学校で授業のサポート
今年4月から、ヴィアマテラス宮崎に所属する隊員のうち、教員免許を所持する4名が週3日間、富田中学校と富田小学校のサポートを行っています。
今回取材したのは、中学校の教員免許を持つ青柳麻理鈴隊員と板倉楓隊員。朝9時に富田中学校へ出勤し、当日の予定を確認します。この日は2・3時間目に体育があったため、体育館に移動し、2年生のバレーの授業のサポートに入りました。ボールの出し入れや生徒への声かけ、ペアのパス練習では生徒と2人1組になってボールを打ち合いました。
4時間目に早めの昼休憩をとり、給食の時間は生徒たちの見守り。昼休みは校庭に出て、生徒たちと思いきり体を動かして遊んでいました。14時の退勤まで、時間を見つけては図書室に顔を出して生徒と交流したり、授業間のわずかな休憩に隊員の元を訪れる生徒がいたりと、すっかり打ち解けている様子でした。
板倉隊員は「高校時代に、教員とサッカーを両立していた女性選手に憧れて取得した資格が役に立って嬉しい。子どもが好きなので、こうして生徒と触れ合いながらサッカーもできて、毎日が楽しいです。試合に応援にきてくれる子もいるんですよ」と笑顔を見せていました。富田中学校の薬師寺教頭は「特に昼休みは、教師も午後の準備があるので、相手をしてもらえて本当に助かっています。大人の目が必要なプールの授業や、体育祭での練習相手など、今後さらに彼女たちの活躍の場は広がると思います」と語ってくださいました。
■食堂の拠点が大変身
アートで町の活性化を目指している工藤仁美隊員は、親子食堂や子どもの居場所としての開設を目指す、町内のひとり親寡婦支援団体「新富町ひまわり会」の拠点の壁に絵を描きました。「明るく来やすい場所にしたい」と要望があり、開設準備に駆けつけた有志とともに、カラフルなタッチでウミガメやひまわり、ライオン、町の公式キャラクターおとみちゃんなどを描き、建物内を華やかな雰囲気に一変させていました。
今後も街中で隊員の姿を見かけることがあるかと思います。ぜひ気軽に声をおかけください。
(文・地域おこし協力隊卒業生 二川)
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