■踊る女性埴輪
百足塚古墳で見つかった代表的な埴輪といえば、この埴輪。
衣装はたすき掛けで、右腕は服の裾をつかんでいます。左腕はどうなっていたのか分かりませんが、残っている部分から推測すると、腕を前に突き出していたと考えられます。また、埴輪は通常、両足を表現しないものがほとんどですが、この埴輪は足が表現されています。
「踊る埴輪」といえば、左手をあげて右手を胸前に出すポーズをしている埴輪が有名ですが、「踊る埴輪」は近年では左手で馬の手綱を引いている様子を表しているとされるのが通説です。百足塚古墳で出土したこの「踊る女性埴輪」は、本当に踊っているのか、いつか解明される日はくるのでしょうか?
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