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悲願の開通 東九州自動車道「清武南IC〜日南北郷IC」

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宮崎県日南市

令和5年3月25日(土)、東九州自動車道「清武南IC〜日南北郷IC」が開通しました。関係者をはじめ、多くの方たちの積年の思いが成就した瞬間でした。「清武南IC〜日南北郷IC」は、平成10年に事業化され、翌年の平成11年にくい打ち式が行われ、さまざまな困難を乗り越え、紆余曲折を経て開通に至りました。

・平成10年度 事業化
・平成11年度 くい打ち式
・平成17年度 工事着手
・平成21年度 芳ノ元トンネル掘削中に地すべりが発生し、地表面の亀裂やトンネル内部にひび割れ発生
・平成29年度 芳ノ元トンネル貫通平成30年3月11日日南北郷IC〜日南東郷IC開通
・令和5年2月3日 国土交通省宮崎河川国道事務所開通発表
・令和5年2月6日 東九州自動車道「清武南〜日南北郷間」開通決定祝賀式
・令和5年3月18日 開通記念プレイベント開催
・令和5年3月25日 開通

■整備効果
◆防災力向上 災害に強いネットワークを構築します
・東九州自動車道(清武南IC~日南東郷IC)に並行する国道220号には、異常気象時の事前通行規制区間が存在し、過去15年間で79回の全面通行止めが発生しました。
令和3年9月の斜面崩壊時には、35日間の通行止めが発生しました。
・並行する国道220号の約4割は津波浸水想定区域であり、津波発生時には通行止めのリスクがあります。
・東九州自動車道(清武南IC~日南北郷IC)の開通により災害に強いネットワークが構築され、大規模災害時には緊急輸送路として活用が期待されます。

◆救急医療支援 安全・安心な救急医療体制を確保します
・宮崎市には、第三次救急医療施設(宮崎大学医学部付属病院、県立宮崎病院)や宮崎唯一の「一次脳卒中センター(PSC)コア」(潤和会記念病院)があります。
・東九州自動車道(清武南IC~日南北郷IC)の開通により、日南市から第三次救急医療施設などへの救急搬送時間が短縮され、救命率の向上が期待されます。

◆観光振興 広域周遊観光ルートを形成します
・今回開通区間である宮崎市・日南市は県内有数の観光地を有するとともに、例年100万人程度が訪れるプロスポーツのキャンプ地であり、観光客が多い地域となっています。
・油津港では世界最大級のクルーズ船(22万トン級)受け入れ可能な岸壁が整備され、宮崎港では令和4年に神戸港発着のカーフェリーが新規成就されるなど、観光振興への動きが加速しています。
・東九州自動車道(清武南IC~日南北郷IC)の開通により、高速道路ネットワークによる広域周遊ルートが形成され、アクセス性向上により県内地域全体の観光振興が期待されます。

■未事業・未開通区間について
◆唯一の未事業化区間である、南郷~奈留間については、今年度も国土交通省、九州地方整備局、宮崎河川国道事務所へ要望活動を実施していきます。県内選出の国会議員の先生方にもご協力いただき、早期事業化を目指していきます。

◆未開通区間については、昨年10月に油津・夏井道路(油津~南郷間)の工事着工式が実施されました。油津・夏井道路は、南海トラフ地震時の津波浸水域を回避し、災害時の救助活動などにも機能するとともに、木材輸送など産業活動を支援し、地域観光振興に寄与する安全で円滑な高速ネットワークの形成を目的とする道路です。早期完成を目指し、工事費の予算確保を要望していきます。

■喜びの声
◆日南高校書道部
▽部員高速道路開通の喜びの声
開通前のプレイベントでは、開通をパフォーマンスという形で祝わせてもらって、緊張したがとてもいい経験になった。開通記念式典では、大きく飾られていてうれしく思った。高速道路の開通を身近に感じることもできた。
▽開通前後での変化
先日、宮崎市に行く機会があり北郷ICから宮崎ICまで利用しました。これまでと比べてだいぶ早くなり、くねくね道ではないので、車酔いすることもなく、あっという間に到着した。
▽今後期待すること
高速道路がつながっていくことで市外への行き来がしやすくなる。また、さらに南へ高速道路がつながって県外から日南へ来やすくなることで、日南市がもっともっと活性化していくことを期待している。

◆日南商工会議所渡邊 眞一郎 会頭
▽高速道路開通の喜びの声
宮崎空港からも近くなり、油津港の利便性も上がる。北九州から日南までつながったことは、大変ありがたく思う。
▽開通前後での変化
宮崎方面に走っていると次々に日南の方へ走っていく車とすれ違った。飫肥などの観光地は人が増えている。
▽今後期待すること
今までも鵜戸神宮や飫肥には人が来ていた。油津地区でも人を呼びこむ仕掛けができれば、人の流れを作ることでき、市全域で集客できるようになるのではないか。
▽今後の取り組み
地域間競争が厳しくなる。油津港をどうしていくかなど市へ提案しており、民間でできること、行政と連携していくもの、行政でしかできないものを区分けし、着実に実現していきたい。

◆宮崎日南生活ロード女性の会山口 勝子 会長
▽高速道路開通の喜びの声
さまざまな人から開通してよかった、ありがとうと声を掛けられることがある。これまで活動をやってきて良かったと思う。
▽開通前後での変化
高速道路がつながったことで、東郷までの区間を走る車が増え、県外の車も増えている。
▽今後期待すること
さらに南へつながっていき、市外からの観光客などが増えていくと思うので、イベントなどさらに力をいれてたくさんの人に来ていただいて、日南の活性化を期待している。
▽今後の取り組み
開通のお礼や要望活動などを行い、道路の景観などを守り大切に使っていく気持ちを忘れないように活動していきたい。

◆日南市長髙橋透
◆高速道路が開通しての喜びの声
東九州自動車道「清武南~日南北郷間」の開通は、日南市民の長年の悲願であり、これもひとえに、国会議員の先生方をはじめ、国土交通省、宮崎県ならびに地元関係者や工事関係者の皆さまのご尽力とご協力のたまものと心から深く感謝申し上げます。この開通により、新時代の日南市が力強い第一歩を踏み出しました。

◆開通前後での変化
この開通により、北九州市から日南市まで、東九州が一本の高速道で結ばれました。
この効果は物流、観光、商工業、農林水産業、医療福祉、教育など多くの分野で発揮されていくものと考えています。早速、開通後の翌日には、観光地や市街地に、多くの車両の存在を確認し、開通の派生効果を実感したところです。

◆今後の展望
日南市の重要幹線道路の整備は未だ道半ばであり、この開通に浮かれることなく、さらに気を引き締め、東九州自動車道の全線開通および県南部地域のダブルネットワークを形成する「命の道」国道220号の早期整備を国に対して強く要望して参ります。

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