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自治体の皆さまへ

糖尿病を知ろう〜11月14日は世界糖尿病デー〜(1)

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宮崎県日南市

皆さんは、糖尿病についてどれくらいご存じですか?
糖尿病は、普段の生活習慣が大きく影響する病気の一つです。11月14日の「世界糖尿病デー」に併せて、糖尿病についてご紹介します。

■第60回全国糖尿病週間(2024年)に寄せて
近い将来「糖尿病」という病名が「ダイアベティス」になるかも、と聞いたら驚かれますか?
昨年、糖尿病の新たな呼び名として「ダイアベティス」が提案されました。
糖尿病でも尿糖が出ない方がいることや、「尿」という文字から受けるネガティブイメージを変えるため、がその理由でした。そして今年の11月14日をまたぐ「全国糖尿病週間」のテーマが「みんなで正しく理解しよう『ダイアベティス』」です。
たとえ病名がダイアベティスになっても、糖尿病治療の目的や方法自体はこれまで通り変わりません。
糖尿病療養の目的は、健康な人と変わらない日常生活を送ることです。治療の基本は食事療法と運動療法となります。そのサポート役として、病院では薬を処方いたします。持続的な血糖マネジメントが、合併症発症(進行)の予防法となります。そして良い血糖値を継続するには、周囲の方々のサポートが必要不可欠です。
全国糖尿病週間は、講演会や、健康相談、広報活動が行われています。皆様もぜひご参加いただき、糖尿病の基本について知識と理解を深められて、支えてくれる家族や周囲の人々に情報を共有する機会になってほしいと願います。
古賀総合病院 内分泌代謝内科 医長 松尾崇先生

■糖尿病とは
血糖値やヘモグロビンA1c値が適正よりも高い状態が慢性的に続く病気で、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌不足・異常が生じることで発症します。糖尿病は、1型と2型の2種類に分類されます。

◇1型糖尿病
主に自己免疫によってインスリンを産生する場所である膵臓の細胞が壊され、インスリンがほとんど出なくなってしまったもの。

◇2型糖尿病
インスリンの分泌低下やインスリン抵抗性上昇(血糖値を下げる働きが鈍くなること)によるもの。遺伝的に糖尿病になりやすい体質や生活習慣が関係しています。

■健康診断を受診し、結果に応じて保健指導を受けたり医療機関を受診しましょう。
◇糖尿病の主な検査
・血液検査(血糖値、ヘモグロビンA1c)、尿検査(尿糖)

※日南市では、国民健康保険加入の35歳の方対象の「若年者健診」、40歳~74歳の方対象の「特定健診」と75歳以上の方対象の「後期高齢者健診」に上記の検査が含まれています。
※「特定健診」は、各医療保険者が実施しています。詳細は、各保険者にお問い合わせください。

■血糖値やヘモグロビンA1cの検査結果を確認しましょう。
(1)空腹時血糖値
10時間以上の絶食を条件とした空腹時の血糖値

(2)ヘモグロビンA1c
血流に乗って全身に酸素を運ぶヘモグロビンが、血液中の糖分と結びついたもので、過去1~2カ月の血糖値の平均が分かり、糖尿病の進行・改善具合を測る重要な指標

※糖尿病発症につながる検査項目は、その他にもあります。健診を受けて、ご自分の身体のチェックをし、病気を未然に防ぎましょう。

■糖尿病と言われたら…
◇「糖尿病連携手帳」を活用し重症化を防ぎましょう。
糖尿病と診断されると、定期的に病院へ通って診察や治療を受けなければなりません。
糖尿病連携手帳は、血糖値や血圧、血液検査などの状態が記入でき、合併症の検査所見なども記載されている手帳です。

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