このコーナーでは、地元の学校を1年間を通して紹介します。
平成23年4月、旧潮小学校、旧鵜戸小学校、旧鵜戸中学校の3校が統合され、小中一貫教育校として「潮風の杜 日南市立鵜戸小中学校」が誕生しました。14年目を迎えた現在は、小学部17人、中学部8人の計25人の児童生徒が元気に学んでいます。
「心身ともに健康で、確かな学力を身に付け、ふるさとを愛する児童生徒の育成」を教育目標とし、児童生徒の学力向上や表現力の育成を目指しています。新生徒会は「共考突破」のスローガンを掲げ、中学生が小学生の良い手本となる伝統を守りつつ、今年度は新たな取り組みとして、地域を含めた防災対策についても真剣に考えています。
このような児童生徒を保護者の方々はもちろん、地域の方々が子どもたちの成長を温かく見守り、優しい声を掛けていただいている学校です。
鵜戸小中学校ならではの特色ある教育活動の一端を紹介します。
■サーフィン授業
日南市サーフィン連盟の方々の協力を得て、毎年5月から7月にかけて5年生から9年生が参加します。回数を重ねるごとに波に乗れるようになり、ふるさとの海の魅力を学び、ふるさとを愛する気持ちが高まっています。
■小中合同運動会
今年度から5月開催となり、準備や練習の期間が短い中での開催でした。当日は、雨のため開会式や応援、演舞など一部のみ実施しましたが、雨の中でも多くの保護者、地域の方々の声援を受け、一生懸命頑張る児童生徒の姿が見られました。二日目は、晴天の中残りの競技や演技を実施しました。伝統の「一輪車」による表現や「ソーラン節」など、小学部中学部ともに練習の成果を十分に発揮しました。1年生から9年生まで、一つになっての応援やダンスは、赤白両団ともにまとまっており、今年も記憶に残る運動会となりました。
■いきいきふれあいサロン
校区内の各自治公民館で行われる「いきいきふれあいサロン」に地域の高齢者の方々との交流を目的に参加させていただいています。今年度も6月に、五つの公民館に児童生徒が出向いて、それぞれ趣向を凝らした発表をしたり、ゲームなどを楽しんだりして地域の方々と交流することができました。地域の方からは「もっと何度も来てほしい」「もっとたくさん語り合いたい」といったお声をいただいています。
■潮風祭
例年10月に、各教科や総合的な学習の時間などでの学習成果の発表の場として「潮風祭」を実施しています。
中学部は、英語暗唱・弁論や国語科意見発表、総合的な学習の時間での学び、合奏、小学部は、学年部ごとの発表、元気太鼓などを発表しました。また、図工や美術、書道、技術・家庭科、理科の自由研究などで児童生徒が制作した作品も展示しました。
小学部発表では、1・2年生が「3人のプリンセスとオオカミ」3・4年生が「鵜戸の食探検隊」5・6年生が「ぼく、わたしの知りたい鵜戸の歴史」について、劇にしたり、プレゼンテーションを使ったりして発表しました。中学部は、総合的な学習の時間で福祉について調査研究したことを基に「こんな鵜戸になったらいいな」と題して発表しました。子どもからお年寄りまで、誰もが生活しやすい社会にするために考えたことを発表することができました。
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