「Net4U(ネット フォーユー)」をご紹介します!
団塊の世代が75歳以上となる2025年が近づく中、本市でも高齢化率は増加しており、介護が必要な状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築に努めています。そのために医療と介護の切れ目のない連携はとても大切です。本市では、平成27年度より医療と介護をつなぐ情報共有システムとしてNet4U(ネットフォーユー)を運用しています。
■Net4U(ネットフォーユー)とは?
病院、診療所、訪問看護ステーション、薬局、介護事業所などの専門職が患者の情報を共有することができる地域包括ケアに対応したシステムです。Net4Uに参加している施設が患者に関わる医療者、介護者間で必要な場合に情報を共有し、より質の高い医療や介護サービスの提供を目指しています。
■本市でのNet4U運用管理体制
長寿課地域包括ケア推進係が事務局として運用しており、システムサポートは専門事業者に委託しています。
参加施設においては、個人情報を取り扱うため、参加施設の長が施設運用責任者を担っています。
また、毎年セキュリティ研修会を開催し、全ての参加施設が情報共有システムを使用する上で注意すべき点を学ぶ機会を設けています。
運用管理組織:日南市
運用管理者:日南市在宅医療・介護連携推進協議会長
施設運用責任者:施設ごとに施設の長が設置
事務局:長寿課地域包括ケア推進係
■Net4Uで情報を共有する流れ
1.参加施設からパンフレットを基にご本人もしくはご家族へNet4Uへの登録について説明があります。
2.説明者から渡される同意書へご記入いただくか、記入が難しい場合は説明者が口頭で同意の確認を取ります。
3.同意を取った施設が本人情報をNet4Uへ登録し、必要に応じて参加施設の中で情報共有を行います。
※Net4Uへの登録はあくまでも任意であり、拒否することも可能です。
■Net4Uへ参加している49施設一覧(令和6年1月末時点)
■~Net4Uへのコメント~
Net4U(ネットフォーユー)は、医療者と介護従事者が患者さん/利用者さんの情報を共有することで、適切な対応を行い療養の質を高めるための道具です。もしものときにもこの情報を生かすことができます。安心して暮らしていける日南を目指して、より多くの日南市民の方に登録していただけたらと考えています。
県立日南病院副院長兼患者支援センター長
(日南市在宅医療・介護連携推進協議会作業専門部会長)
木佐貫篤氏
◇医療・介護事業所の皆さまへ
Net4Uへ参加いただける事業所を随時募集しています。Net4Uへの参加を希望される場合は、長寿課地域包括ケア推進係(【電話】27-3154)までご連絡ください。
■Net4Uに関するQandA
Q.登録することで、どんなメリットがありますか?
A.Net4Uに参加している施設間で診療・ケア情報を共有できるようになることで、より安全で質の高い医療・ケアのサービスを受けられるようになります。具体的には飲み合わせの悪い薬や重複する薬の処方を防いだり、入退院の際や利用する施設が変わったとしても医療・ケアに関する正確な情報の引き継ぎがスムーズになります。登録者数は、年々増加しており、これまでに1,074人の方が登録しています。
Q.登録への費用はかかりますか?
A.共有される診療・ケアの情報は、実際の医療や介護に役立てるために利用されます。個人情報は参加施設全てに共有されるのではなく、ご本人が利用する施設間のみで必要な場合に共有されます。
Q.個人情報は守られていますか?
A.参加施設ごとに、運用責任者を置き、個人情報の保護に努めています。また、Net4Uは、厚生労働省の『医療情報システムの安全管理に関するガイドライン』に準じて適切に運用しているため、高いセキュリティ機能を持っています。
Q.情報共有をやめてほしいときは?
A.同意を撤回することにより、いつでも情報共有を中止することができます。利用をやめてもその後の治療・ケアなどで不利益を被ることはありません。
問い合わせ:長寿課
【電話】27-3154
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