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自治体の皆さまへ

立ち直りを支える地域のチカラ

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宮崎県日南市

人が好きだから、このまちが好きだから

■保護司の活動を紹介します
保護司は、犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支える活動を法務大臣から委嘱され活動されている民間のボランティアの方です。安全で安心な地域社会を保つために、地域社会の一員として、誰かが担わなければならない役割を果たされている方々です。全国で約47,000人おり、日南市では30人の保護司が活動されています。

◇再出発しようとする人たちの現状をみると…
・仕事がない→再犯時に約7割は無職
・居場所がない→再犯時に約2割は住所不定

■犯罪や非行からの再出発を支える地域の仕組み
1.相談できる人がいる「保護司」
犯罪や非行により「保護観察」を受けることになった人の生活を見守り、さまざまな相談に乗ったり、指導をしたりしています。犯罪を予防するための地域活動にも取り組んでいます。

2.帰る場所がある「更生保護施設」
刑務所などを出た後、帰る場所がない人たちに宿泊場所や食事を提供し、自立に向けた生活指導を行う民間の施設です。(日南市にはなく、宮崎市にあります)

3.働く場所がある「協力雇用主」
犯罪・非行歴のため仕事に就くことが難しい人たちを、その事情を理解した上で雇用し、立ち直りを支援する事業者です。

4.優しく見守る人がいる「更生保護女性会」
女性の立場から、地域における犯罪予防の活動、子育て支援活動などを行うボランティア団体です。日南地区は昭和35年に設立され、山平志保子会長以下87人の会員が、各駅や中学校に七夕飾りを設置したり、中学校の卒業生に押し花しおりを配布したりと青少年健全育成活動など積極的に活動しています。

■日南地区保護司会の長濱和徳会長に、保護司の活動について聞きました
日南地区保護司会 会長 長濱和徳さん

Q1.保護司ってなんですか?
A.保護司とは世界的にあまり例が見られない日本独特の社会的奉仕活動です。歴史を振り返ってみますと、今の更生保護の先駆けとなったのは、明治半ばからになります。
2021年3月に第14回国連犯罪防止刑事司法会議において「世界保護司会議」が初めて開かれ、保護司に代表される民間ボランティアを世界に発信・普及させることの重要性が確認されました。
保護司は、犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支える民間ボランティアです。
保護司法に基づいて法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員ですが給与は支給されません。保護司は民間人としての柔軟性と地域の実情に通じているという特性を生かし、保護観察官と協働して保護観察などに当たっています。

Q2.どんな活動をするのですか?
A.犯罪や非行をした人が刑事施設や少年院から地域社会に戻ってきたとき、スムーズに社会復帰を果たすことができるよう、釈放後の住居や就業先などの帰住環境の調整や地域の方々に立ち直り支援への理解と協力を求める犯罪予防活動を行っています。

Q3.活動をされての感想を教えてください。
A.保護司を受けたころは、サポートセンターもなく私の自宅や対象者の自宅で面接をしていました。妻の協力に感謝しています。無事に社会復帰をした対象者は良いのですが、執行猶予中の再犯や行方不明の対象者もいました。特に薬物犯罪は再犯率が高い状況なので心配しています。
対象者との面接では、とにかく話を聞くのが一番だと思います。保護司は対象者と対等な関係を作りお互い信頼関係が結べるように構築できれば素晴らしい保護司になれるでしょう。

Q4.市民の皆さんに伝えたいことはありますか?
A.私たちの日南市は本当に犯罪が少ない地域です。このことは大変喜ばしいのですが、再犯率は下がりません。その裏には、就職問題や受け入れ先の問題、貧困問題などが浮き上がってきます。また、最近は、発達上に課題のある犯罪者が増加しているため保護司の知見も高めなければなりません。
保護司の仕事の中には、犯罪や非行を出さない活動も大事です。日南地区保護司会のサポートセンター(旧消防署跡)は、そのような相談の場所でもあります。犯罪につながるようなことがありましたらご相談ください。
また、最近は保護司のなり手が少なく苦慮しています。やりがいのあるボランティア活動です。ぜひ、皆さまのご理解をいただきご協力いただくと幸いです。

日南サポートセンター「ひまわり」
【電話】55-0899【FAX】55-0900

問い合わせ:総務課
【電話】31-1113

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