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(歴史探訪)5月から8月が産卵期~絶滅が危惧されるアカウミガメ~

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宮崎県日向市

県指定天然記念物のアカウミガメが5月から8月にかけ、お倉ヶ浜、金ヶ浜を中心に上陸・産卵します。昨年は最初の上陸・産卵が5月5日、最後が8月4日でした。
なお、上陸・産卵は、主に夜間に行われる上、いつ上がってくるかもわからないため、人目につくことは稀です。
親ガメは、砂浜に50~60cmの穴を掘り、直径4cmほどの卵を100個程度産み落とします。そして、卵に砂を被せて海に戻っていきます。その後、卵は太陽の熱で温められ50日から75日程度で孵化します。孵化が始まると卵が割れた隙間に砂が落ち、地表面が陥没する兆候を確認できます。
本市では5月から9月にかけ、日向市アカウミガメ研究会の会員が、毎朝、海岸を歩き、上陸や産卵、孵化の有無を調査しています。
近年、上陸・産卵回数は減少傾向にあります。平成24年(2012年)に93件の産卵があったものが、昨年は19件に留まりました。ここ数年は10件前後で推移しています。
本市に限らず、県内、全国でも減少傾向にあります。その要因は温暖化(卵が育つ砂浜が高温になり過ぎるとメスばかり生まれる)や砂浜の減少等の環境の変化のほか、過去に行われていた卵の移植や子ガメの放流会等が考えられます。
海で生活するアカウミガメの生態は不明な点も多いですが、ごみを減らす、省エネに努めるなど、私たちの生活にアカウミガメを守ることにつながるものがあります。
ご協力をお願いします。
※日向市アカウミガメ研究会では、一緒に調査・保護活動を行う人を募集しています。興味のある人は文化財係まで連絡してください。

問い合わせ:教育総務課文化財係
【電話】66-1036

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