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自治体の皆さまへ

6月は区加入促進月間

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宮崎県日向市

◆お隣ご近所さんとのつながりを大切にお互いに信頼し、助け合える まち(町)を目指して
地域課題を区民の連帯と創意工夫で乗り越える「長江区(財光寺)」西川区長と役員の皆さんにお話を伺いました。

・区長 西川忠雄さん
・文化部長 小泉素美さん
・防災福祉部長 黒木誠さん
・書記・民生員 平田五男さん

長江区データ:
国道10号線の東側、塩見川の川沿いに位置し、区内は区画された住宅街が広がっています。区加入世帯は194世帯。自主防災会を昭和62年に結成したことは、市内でも率先した取り組みでした。

Q:長江区について、区長としての想いを聞かせてください。
A:(西)「コロナ禍で賑わいを失ったまちに、もう一度これまでの活気を取り戻したい」との思いで、令和3年4月から区長を続けています。
区内の高齢化が進むなか、老老介護の果てに共倒れとなってしまうケースもあります。「困ったときはお互い様」の精神で、住民同士が気楽に助け合える地域にしたい。その想いを込めて「遠くの親戚より、お隣ご近所さんの『まち』」というスローガンを作りました。

Q:高齢化による具体的な課題等は何ですか。
A:(西)プライバシーの取り扱いが大変難しいと感じています。支援が必要な高齢者の個人情報を、どの程度まで共有していいのか、また、どこまで区として個人の生活に立ち入っていいのか。現在、区内における個人情報取扱ルールを作成しています。

Q:福祉とあわせて防災にも力を入れているそうですね。
A:(平)東日本大震災で死者の半数以上が60歳以上だったことを受け、「高齢者は自宅にいる率が高く、逃げ遅れたのではないか」と分析しました。このことをきっかけに、地域福祉部から防災福祉部に改称し、毎年必ず避難訓練を行っています。また、何かイベントがあるごとに防災もからめ、区民の防災意識向上に努めています。
(黒)高齢の方をどうやって避難させればよいかが一番の課題と考えています。災害時は、それぞれが公民館付近まで来ることができれば、なんとか助け合えると思っていますが、訓練となるとなかなか参加してもらえないのが現状です。外出が困難な方や、足の不自由な高齢者をどのように避難させればよいのか模索しています。
(西)市内で初めて避難タワーができたときは、これで区内でも命が助けられるという想いでした。完成直後は避難訓練への参加者も多かったのですが、最近は高齢化により参加者が減っています。「行くと迷惑がかかる」と思い訓練に参加しないという方も多いです。つえや歩行器、車いすがないと歩けない人たちは、避難タワーに登ること自体が困難です。普段の区のイベントも同様ですが、避難訓練では特に、若者の参加が必要不可欠となっています。

Q:資源物の回収日は区の一大イベントとなっているそうですね。
A:(西)高齢者にとても喜ばれている事業です。資源物を玄関先に出しておけば、当番が資源物集積所まで代わりに持っていきます。ありがたいことに、協力してくれる有志の方が結構いらっしゃいます。
(小)育成会の子どもたちも参加しています。区長と一緒に区内を広報にまわるのが、子どもにとっても地域の方にとっても楽しみになっているみたいです。また、この取り組みが子どもたちにとってごみを分別する大切さを学ぶ機会になっているだけでなく、地域とつながる交流の場にもなっています。

Q:平田さんが区役員と民生委員を兼ねている理由を教えてください。
A:(平)防災士の資格を取った翌年に民生委員となり、その後区の書記も務めることとなりました。自身の勉強にもなりますし、情報共有の面でも役立つことが多いと感じています。
(西)平田さんのおかげで民生委員などが区に関わることの大切さを実感しました。これからは、ごみ減量化推進員や、青少年指導員などが持つ情報も重要になってくると思うので、区の体制の見直しを考えています。

令和6年1月に実施した調査では、各区の班長会への民生委員児童委員の出会率は62.6%(57区)。そのうちの出会状況は下記グラフのとおり。

Q:その他、子どもが参加する地域活動について教えてください。
A:(小)三世代交流餅つき大会は、多世代交流の場となっており、多くの人が集まる貴重なイベントとして楽しまれています。また、敬老の日に子どもたちからプレゼントされるメッセージカードは、区内の高齢者にとって大きな励みになっているようです。
(西)近年、習い事をしている子どもが多く、地域の活動になかなか参加できないため、区内でまとまって何かをするということが本当に難しくなったと感じています。他の地域でも同じ課題を抱えているのではないかと思います。昔から受け継いできた文化や伝統を守るためにも、他の区と合同で開催するなど、みんなで知恵を絞り話し合いながら、できることを試行錯誤していきたいです。

◆区に加入しましょう!
区では、さまざまな活動を通してお互いを助け合っています。
こちらの申込フォームから加入できます。
※二次元コードは本紙をご覧ください。

問い合わせ:地域コミュニティ課市民協働係
【電話】66・1005

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