◆インターンシップ 廣瀬イリヤスさんが活動中
インターンシップ生として9月17日から綾町で活動している廣瀬イリヤスさんに活動の内容などを聞きました。
奈良県出身の25歳です。京都大学大学院で景観生態保全論を学んでいます。具体的には、地域の伝統的な文化やライフスタイルが、里地里山の生物多様性の保全においてどんな役割を持っているか研究しています。
インターンシップ先として、自分の研究テーマに関連する「自然と人間との共生」に関して知見が得られる地域を国内のユネスコエコパーク(BR)から探す中で、綾町が初めて自治体主導でBR登録にこぎつけた点に注目。ほかの登録地域と比べて小さな町ながら、住民主体の取り組みが盛んであるところに魅力を感じ、綾町を選びました。
綾町で生活を始めて約2カ月。自転車で移動するだけでも自然の壮大さが感じられることに感動しています。農業が、自然と共生する綾のまちづくりを大きく支えてきたのではないかという印象を持っています。住民視点で見てみると、生ごみの分別や手づくりほんものセンターの農産物の認証制度などの取り組み・仕組みが特徴的で「新しい」と感じました。
インターン期間は12月20日まで。それまでに、町内の里地里山で生物多様性の実態を調査し、綾町イオンの森などの活用方法案を提示できればと考えています。
綾町での活動を通して、環境保全の現場においては住民参画や多分野での協働、財源確保など多角的な視点が重要であることを実感しました。また、限られた資金で活動を展開していくには工夫が必要で、企業や団体との連携の仕組みづくりがポイントであることも分かりました。現場の視点と実務感覚を、今後の研究に生かしていきたいと思っています。
先日、綾BRの地域資源や活動・関連イベント情報などをインスタグラムで発信しようと公式アカウントを開設しました。町の認知度向上に貢献できたらうれしいです。皆さんもぜひご覧ください!
問合せ:綾ユネスコエコパーク推進室・綾ユネスコエコパークセンター
【電話】77-3482
毎週日・月曜日および祝日休館
公式インスタグラムアカウント:aya_unescoecopark
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