◆県内初!日向夏ケチャップを商品化
包括連携協定に基づいて宮崎大学・南九州大学との研究・事業に取り組んできた綾町は、町特産品を活用した新商品として、県内初となる日向夏ケチャップを商品化し、11月から販売を開始しました。
これは、南九州大学健康栄養学部食品開発科学科の吉元博明教授に令和3年度から委託している研究をもとに生まれた商品で、民間企業・団体の協力で試作を重ね、商品化と販売が実現したものです。
日向夏ケチャップはほどよい酸味と甘み、コクが感じられる風味で、使用されている日向夏みかんはすべて綾町産です。11月20日から県内のマックスバリュなどイオン各店舗で先行販売されており、準備でき次第、県内のほかの店舗の店頭にも並ぶ予定です。
11月27日には関係者が県知事を表敬訪問しました。「焼き肉や焼き魚、揚げ物に合うケチャップ。綾ユネスコエコパークの新しい特産品として、環境保全の取り組みや日向夏も合わせてPRしたい」と商品や取り組みについて紹介すると、知事は「日向夏みかんはドレッシングやジャムの加工によく使われているがケチャップは初めて味わった。黄色のケチャップは目新しく話題になるのでは。県の特産品としても発信したい」と話されました。
◆JBRNワーキング綾町で初開催
日本ユネスコエコパークネットワーク(JBRN)の現地ワーキングが11月21、22日に綾町で初開催され、国内9地域から約20人が参加しました。
初日は運営会議のほか、ユネスコへの定期報告のための勉強会、意見交換などを実施。2日目は綾町イオンの森、照葉大吊橋、手づくりほんものセンター、工芸まつりを視察しました。
参加者からは「小さな町なのに工芸まつりの来場者がとても多くて驚いた。自然環境を生かした産業や観光地づくりがうまくいっている印象」「長い時をかけて地域住民が環境保全に取り組むことの重要性を実感できた」などの声が上がりました。
◆綾町イオンの森の里山づくり
◇200人が育樹活動に汗
綾町イオンの森の育樹活動は11月23日、綾中学校の生徒やイオン九州(株)社員など約200人が参加して行われました。
参加者は、以前植えた樹木がすくすくと育ち美しい里山となるよう、枝打ち作業や草刈りに汗を流しました。作業後には、綾町猟友会(小西俊一会長)から振る舞われたイノシシ汁や焼き肉に舌鼓。草木染め体験や工芸まつりの見学もありました。
平成25年から継続している綾町イオンの森での植樹・育樹活動は、多くの皆さんがユネスコエコパークとしての取り組みにかかわる機会となっています。
◇新たな価値創造に向け包括連携協定を締結
今年は、綾町イオンの森と周辺の日向夏みかん畑が環境省の「自然共生サイト」に登録され、里山の新たな価値創造への期待が高まっているところです。
そこで、綾町とイオン環境財団は、「生物多様性保全と持続可能な利活用のための里山づくりの推進」「地域の伝統文化継承と新たな文化創造を含めた環境教育の実施」「綾町イオンの森を中心とする自然共生サイトの拡大」の3点について包括連携協定を結びました。
松本町長は「この里山づくりが世界の環境保全モデルとなるよう、パートナーシップを強化し取り組みをさらに進めていきたい」と決意を述べました。
問合せ:綾ユネスコエコパーク推進室・綾ユネスコエコパークセンター
【電話】77-3482
毎週日・月曜日および祝日休館
公式インスタグラムアカウント:aya_unescoecopark
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