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地域包括医療局からのお知らせ

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宮崎県美郷町

暑い日が続きますが、みなさん、体調はいかがですか?
夏は、汗をかきやすく、食欲がなくなることもあり、脱水症に注意が必要です。
先月は熱中症予防と起きてしまった時の対応についてお伝えしました。今月は夏の脱水症の予防について、お話します。

■こんな時、脱水に注意
・食欲不振や欠食などで食事がとれていない
・水分摂取が少ない
・いつもより汗を多くかいている
・暑い場所に長時間いた
・室内の温度が28度を超えている、もしくは、室内の風通しが悪い
・直射日光のあたる部屋にいる
・発熱や嘔吐、下痢が続いている
・お酒(アルコール類)の飲みすぎ
脱水は室内でも屋外でも起こりますし、冬場の胃腸炎や風邪などの症状(発熱・嘔吐・下痢)、アルコールの過剰摂取によっても起こります。

●脱水症予防その(1)~規則正しい食生活~
体に入ってくる水分は飲料水からとる水分だけでなく、食べ物の水分と、食べ物が代謝されることで生まれる水分(代謝水)があります。欠食せず、きちんと食事をとることは、水分と電解質の補給につながり、脱水症予防になります。また、水分が多く含まれる野菜や果物は夏場の脱水対策に適しています。

●脱水症予防その(2)~早めの対処!こまめな水分補給!~
水分補給を行うタイミングは「のどが渇く前」が理想的です。3度の食事とは別に、起床・就寝時、10時・3時、入浴前後など、こまめに飲む機会を作りましょう。また、汗をたくさんかくような屋外の作業やスポーツ時に水分補給はもちろんですが、買い物などちょっとした外出でも水筒やペットボトルを用意し、こまめな水分補給を忘れないようにしましょう。

●脱水症予防その(3)~何を飲む?スポーツドリンクや経口補水液について~
○水・麦茶などノンカフェイン飲料
食事がとれていて、室内で少し汗をかく程度なら、水・麦茶などで十分です。

○スポーツドリンク
塩分は比較的少なく、糖分は多く含まれています。屋外で大量に汗をかいた場合など電解質・エネルギー補給ができます。食事がとれていない場合に使用しましょう。糖分が高いので糖尿病の人は常飲しない方がよいでしょう。健康な人が飲む場合は、飲む量を決めて、飲み過ぎないようにしましょう。

○経口補水液(OS-1:大塚製薬 アクアサポート:明治など)
塩分は多く、糖分は比較的少なく含まれており、水分が最も吸収されやすい成分に調整されています。脱水状態や食事がとれていない場合に使用しましょう。塩分が高いので塩分制限が必要な人(高血圧・心臓病・腎臓病など)は常飲しない方がよいでしょう。脱水が疑われる場合に飲むと、美味しく感じることが多いようです。

●脱水状態になったら、水だけの補給では改善しません!
体内の水分や電解質を大量に失うと、水や麦茶だけの補給ではかえって脱水状態を進行させてしまいます。脱水状態では、経口補水液を活用しましょう。いざというときに備えて、市販の経口補水液を常備しておくことをお勧めします。また、経口補水液は家庭でも作れます。手作りしたものは、1日で飲み切り、飲み残しは捨てるようにしてください。
○経口補水液の作り方
※経口補水液の効果を得るため、計量は正しく行ってください!
水1リットルに、砂糖40g(砂糖大さじ4と1/2杯)と塩3g(小さじ1/2杯)を入れ、溶かします。
レモンやヘベスなどの果汁(10mg程度)を入れると飲みやすくなり、カリウムの補給にもなります。

参考資料:
「OS-1脱水ガイドブック」大塚製薬
「素早く見つけて、すぐ対策!脱水症and熱中症」大塚製薬
「水分補給を意識して健康な毎日を!」株式会社クリニコ

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